70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

急に寒くなったので、すぐにベッドから出られなくなって、ぐずぐずしているうちに思い出したこと

朝から寒いです。

表に出てみると、車のフロントガラスに白く薄い雪の層ができてました。

さすがに地面に積もってはいませんでしたけれども。

 

ところで、みなさん「キャデラック・レコード」という映画をご存知ですか?

実際の名前はチェス・レコードというのですが、シカゴに黒人音楽ばかりを扱うレコード会社が実在してました。

このチェス・レコードを、映画ではキャデラック・レコードという名前にしてるのです。

まだ黒人に対する人種差別が当たり前のように存在した時代です。

そのレコード会社の経営者は、時代的に当たり前なのですが、白人です。でも、黒人音楽が大好きなんです。

映画の中で社長を演じていたのは、ウェス・アンダーセン監督の映画によく出演している顔の長い俳優です。エイドリアン・ブロディ。「戦場のピアニスト」でアカデミー賞主演男優賞をとってますね。

 

このキャデラック・レコードには、マディー・ウォーターとかチャック・ベリーとかエタ・ジョーンズなんかが所属しています。

実名の役です。すごいですね。

ちなみにエタ・ジョーンズは、ビヨンセが演じてます。

 

最近、YouTubeにエタ・ジョーンズの歌の動画が、時々お勧めに登場するので、この映画を思い出しました。

やはり強烈な黒人差別の時代ですから、映画は途中からちょっと悲しくなってきます。

 

でも、イギリスから、尊敬するブルース歌手に会いたくて、わざわざシカゴまでやってくる若い兄ちゃんたちのエピソードも差し込まれたりします。その兄ちゃんたちは、憧れのブルース歌手を見てキャアキャア喜んだりするんです。彼らはロックのグループを組んで黒人の音楽を演奏しようと思ってます。

ローリング・ストーンズって名前のグループなんです。

この映画では、まだ全然有名になる前でしたけど。

 

ああ、黒人音楽のレコードレーベルと言えば、タムラ・モータウンてのがありますね。

ぼくは中学生の頃に知りました。

で、ここからリトル・スティービー・ワンダーという少年歌手がデビューしたのを覚えています。

写真を見たら、普通の短い髪型で、太めの黒眼鏡を掛けてました。

レイ・チャールズを意識してたんでしょうね。

このリトル・スティービー・ワンダーも目が不自由だと音楽雑誌に書かれてました。

日の当たる坂道、じゃなくて「太陽の当たる場所」って曲が印象に残ってます。

 

途中から「リトル」が取れて、スティビー・ワンダーになったですね。

「迷信」て曲がラジオから流れて来た時に、ぼくはぶっ飛びました。

 

そのスティービー・ワンダーが、全盲では無いというのを知ったのは、だいぶ後になってからです。

彼が来日した時に、インタビューに行った音楽ジャーナリストが、せっかくだから何か記念品を頂こうと思い、部屋を見回したらクローゼットが開いていて、何もかかってないハンガーが見えたので、あれなら持って帰っても迷惑にならないだろうと、スティービーに気づかれないように変な体勢で手を伸ばしたら、

「そんな物が欲しいのかい? 持っていけばいいよ」と言われて、目が不自由だけど気配でわかったのか、すごいね、なんてラジオで言っていたのを聞いたことがあります。

あれは気配じゃなくて、見えてたんですね。

 

などと、どうでもいいようなことを、起き上がる前にベッドの中で思い出していた、急に寒くなった日の朝だったんです。

 

 

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