ぼくは逢坂剛の作品を1つしか読んでませんでした。
もうタイトルも覚えてないその作品は、もしかすると読んでから30年ほどたっているでしょうか。現代を舞台にした作品でした。
とにかく、すごく面白かったのだけは覚えてます。
不勉強で逢坂剛という作家については全く知識が無かったのです。
小説が好きな知り合いに「逢坂剛って面白いね」と酒の席で言うと、「そりゃあ逢坂剛は面白いでしょう」という返事。
ああ、そういう作家なんだと思って調べたら、直木賞作家でした。
今更面白いと言うのも、申し訳ない事でした。
どう言うわけか、面白いと言いながら、それ以来逢坂剛の作品を読んではないのです。
で、先日図書館で、時代小説を探していたら、逢坂剛の作品を見つけたのです。
ああ、なんであれ以来読んでこなかったのかという後悔が頭をよぎりました。
と言う事で、この作品。
本を掴んだ時に、「平蔵」と言えば、長谷川平蔵、「鬼平犯科帳」と連想しました。
鬼平犯科帳は、池波正太郎の書いた小説ですが、ぼくは読んだことがありません。ただ、テレビドラマは少しだけ観たことがあります。
そんで、想像どおり、これは火付盗賊改の長谷川平蔵、鬼の平蔵、鬼平の物語でした。
6作の短編集です。
面白いのは当然。
手練れの作家逢坂剛が、池波正太郎へのオマージュを込めて書いた作品ですもん。
で、本の後ろに書いてある逢坂剛の紹介を読むと、1943年に挿絵作家 中一弥の三男として東京に生まれるとあります。
そして、この本の表紙および各短編作品のタイトルロゴ扉の絵を描いたのは、中一弥。
なるほど、そんでそういう紹介文になるんだ。
ま、とにかく読んでなければ、読むことをお勧めします。
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