ぼくが読む本を選ぶのは、図書館の書架の中で手当たり次第に本を手に取って、表紙見て、パラパラっとページをめくり「ふふふ」と満足げに笑って借りて帰るというプロセスではありません。
ほとんどの本は、どなたかのブログを読んで即図書館のサイトを開いて予約を入れるか、新聞の読書欄で興味を引かれて即図書館のサイトで予約をするか、そういうプロセスで選ぶのです。
で、読んでいるうちに、「この本、どこで紹介されていたっけ?」と言う疑問が頭に浮かび、しばし考えるのですが全く覚えていないと言うことになります。
どこでこの本を知ったのか、そう言うこともメモしておかなきゃと、今思っています。
と言うことで、この「世界の辺境とハードボイルド室町時代」という本を、どこで知ったのかは、もう覚えてないのです。
とりあえず、このタイトルは、村上春樹大先生の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」のもじりですね。
この本は、高野秀行さんと清水克行さんの対談が書かれています。
高野秀行さんは、ノンフィクション作家です。辺境探検家とか辺境ライターとかも言われてたらしいですけど。
1966年東京生まれのこの人は、早稲田大学探検部出身です。辺境を訪れるのが好きなんでしょうか。
「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」というのがモットーだということです。
同姓同名の将棋関係の人がいますが、全然別人です。
写真を拝見してのイメージだと、大竹まことさんが痩せて若くなり、ちょっと貧乏臭くなったような感じです。胡散臭さが滲み出ます。
清水克行さんは、明治大学商学部の教授です。歴史学者。1971年東京生まれ。
室町時代が好きみたいです。
「喧嘩両成敗の誕生」とか「室町は今日もハードボイルド」とか、その他多くの著書があり、NHKの歴史番組の時代考証なんかも担当したりして。
写真を拝見してのイメージとしては、高野さんよりだいぶ真っ当な感じがします。散髪もしてるし、ネクタイもしてます。顔の表情も大丈夫です。
高野さんは、現代ソマリランドと室町時代の日本がかぶりすぎだと考えているようです。
どうやら、この人の室町時代のイメージは、清水さんの著書を読んで形成されているような感じ。
で、清水さんは、対談の中で高野さんの話や質問を聞きながら、ハードボイルドな室町時代を説き、現代の辺境の状況と室町時代の状況やメンタリティが似ているような話をしつつ、二人は意気投合していくと、まあそんなような本なのです。