70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

火鉢とか火箸とか

冷凍庫から今川焼を取り出して、レンジでチンした後オーブントースターで焼くと、表面がパリッと仕上がってなかなか美味しいのです。

で、この冷凍今川焼きの焼き上げ後の表面に「大月」とコテで焼き印を入れると、非常に気分が出るのですが、あいにく我が家にはそのような焼ゴテはありません。

「もし家に火ばしでも残ってたら、それを焼いて「大月」と書けば、字が汚いけどできるんじゃないかな」

なんて家内に言いました。その時、ぼくの頭の中には、昔の火鉢や火ばしのイメージが蘇るのです。

 

昔ったって、すごく昔、ぼくが小さな子供だった頃、我が家に火鉢がたくさんありました。

紺色の中に良く見たら細かい模様が入ったやつとか、白地にいろんな絵が描かれたものなど、大きいのから小さいの、ほとんど捨てました。

そんな火鉢を思い出して、ふと庭を見ると大きめのが一つ転がってました。

灰を入れた火鉢に炭を置き、やはり炭を入れたコタツが、その頃の暖房器具でした。

炭をいじるのは、金属製の火ばしです。

よくあんな物で暖を取っていたものです。

復活させれば、今でもそれなりに過ごせるのでしょうか。

 

電気ゴタツ、電気ストーブ、石油ストーブ、ガスストーブ、ファンヒーター、エアコン。

暖かな道具はどんどん出てきて、みんな火鉢なんかよりずっと暖かです。

そんでも、火鉢の中に6、7分目まで入った灰の上に、おこした炭をいくつか置いて、その上に鉄の五徳、火鉢の隅に灰に挿した火ばしってのも、今思い出せば、なかなか風情のあるものでした。

五徳に網を乗せれば、餅だって酒粕だって焼けます。

実際やると寒くてかなわないでしょうけどね。

 

同じように思い出すのは、廊下の端のトイレの戸の横あたりに吊るされた、手でちょいと押すと適当な量の水が出てくる手洗い器。

あれは手を湿らす程度のもので、とても「手を洗う」って感じではなかったです。コロナ対策には使えない手洗い器。

親戚の家で使った覚えはありますが、うちは父親の代での新屋だったので、あれは無かったなあ。

 

 

今日の福井は、そこそこの天気。割合、暖かです。

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