どうしても避けられない事というのはあるんです。
例えば、運転免許の更新手続き。これしないと車運転出来なくなります。
で、運転者センターとかに行って、金払って受付して、目の検査して顔写真撮られて、新しい免許証が出来上がるまで大きな部屋でお話を聞かなければならなくなります。
さすがに椅子と椅子の間隔は空けてありますが、暖房が入っていて窓は開いていません。
ぼくはゴールド免許だから、長い話は聞かなくてもいいのですが、とにかく免許証が出来上がるまでは時間潰しでその部屋に閉じ込められるのです。
鼻の詰まったおじさんが出てきて、話を始めます。
時間潰しなのでビデオを見せるだけでいいんですけども、とにかくその講師はマスクして話をします。何を言っているのかよくわかりません。
ふと、「この部屋、換気がない」と気がつきました。
ぼくは窓際に座ってました。
スライドを見せるために、窓にはカーテンがされています。
ぼくは、カーテンをめくって窓を開けました。とりあえずぼくの席は外気が入り、空気中に漂う新型コロナウィルス、ひょっともしてオミクロン株の攻撃は、少しは防げたと思いますが、他の人たちの危険度は大して減らなかったと思います。
幸い、出来上がった免許証はさっさと部屋に届けられ、ぼくはそそくさと免許証をつかんで、その建物を脱出しました。
ゴールド免許の更新くらいリモートでしろよと切実に思いました。
あるいは、おっさんが直接話を聞かせるんじゃなくて、ビデオを見せるだけにしろよ。
あの古い建物の換気のための工事をするよりも予算的には少なくて済むはずです。