前提を説明します。
上の地図の赤で囲った地域、地図では緑色に塗られているところを「丹南」地域と呼んでいます。
丹南のタクシー用LPガス供給拠点
丹南というのは鯖江市とか越前市(元は武生)などがある地域です。
鯖江はメガネ枠製造でナンバーワンの所で、知ってる人は知っているという微妙な言い方の似合う市です。
福井県自体が田舎ですが、この丹南地域は市が二つありますが、素直に田舎と呼んで差し支え無い地域です。
さて、皆さんご存知かどうか知りませんが、タクシー車両の燃料は、LPガスが主力です。
個人タクシーで、ガソリン車やハイブリッド車はありますが、ほとんどのタクシーはLPガスで走っています。
後ろのトランク開けて荷物入れようとした方は、LPガスのタンクを目撃されていると思います。
このLPガスのスタンドは、タクシーだけが対象なので数が少なく、福井市に5箇所、ほか嶺北では、あわら市、大野市、勝山市、越前市、嶺南では敦賀市と小浜市に一つずつありました。
このうち越前市のタクシー用スタンドは、丹南地域唯一のスタンドでした。
さて、この丹南唯一のLPガススタンドが、このたび廃止となりました。
丹南のタクシーの燃料は、これからどうするのでしょうか?
というか、この地域、タクシー会社の存続問題になるかも知れません。
高齢者の移動手段 地方のタクシーサービスの現状を踏まえた上で
なんでこんなニュースを紹介しているのかといえば、あれですよ、高齢者の自動車運転免許。
ジジイになったら運転免許返せよと言われ、普段自分で運転して無さそうな芸能人や教育評論家と呼ばれる人たちが得意げに免許を返納したりしてますが、この丹南地域に住んでいる老人たちは、これからどのように生活していくのかな、なんてこと誰も心配しないのです。
タクシー使った方が、自家用車持つより安上がりだよと言っても、田舎だとタクシーも呼べなくなりそうです。
まあ、「1票の格差」なんてことを問題にしている人たちがいて、ぼくもその考えは理解できるけど、それは田舎を切り捨てる結果につながる訳で、田舎のタクシー事情なんて、選挙と関係ありませんが、たまにはいろんな視点があるということを理解し許容することも必要ですよ。
やはり安全装置の改善かな? 他の手もだれか考えて
障害物を検知して止まるとか、踏み間違え防止装置を新車購入時にオプションで選べるとか、もっと進歩して自動運転を確立するとか、テクノロジーの発展で解決できることもあるんじゃ無いか、自己所有じゃなくて共有あるいは公共の自動運転の車が特定スポットで利用できたりというような仕組みを工夫して、それが都会だけではなく田舎でも利用できるようなことを実現できる政治みたいなのが必要だと思います。
あ、馬に乗るという手もあるか。
まあ、他の手も、いろいろあるでしょうね。ちゃんと考えないと。
いずれにしても
安易に、年寄りから運転免許を取り上げれば良いのだという主張も見られたりしますけど、いろんな角度からよく考えられる日本人であって欲しいです。
最近、すごく硬直的な世の中で、イヤだなあと思いながら、さあ相撲中継が始まります。