子供の頃のように

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検察庁法を読んでみると。この前の黒川元検事長の件は

若狭さんて弁護士いるでしょう。一時期小池都知事の子分だった人。

元検事。

あの人ね、この前話題になっていた黒川さんと、その黒川さんのポスト継いで、そして次の検事総長になるであろう林さんと三人同期なんだって。

若狭さんが言うには、黒川さんは昔から麻雀してたそうな。

若狭さんは麻雀するんですか?という質問に、「しますよ」という答え。

同期なら、黒川さんとも麻雀したことはあるんですか?

「いや、黒川さんとは無かったですね」って、ちょっと間があってからの答え。

 

まあ、そんなやりとりはどうでもいいのです。

なんやかんやで、報道も野党の言うことも、他の人たちの言うことも、なんか変なので、現行の検察庁法を読んでみました。

 

検事の役職

第三条 検察官は、検事総長次長検事検事長、検事及び副検事とする。

話題になった黒川弘務さんは東京高検の検事長でした。

検事総長は、稲田伸夫さん。

 

検事の定年

第二十二条 検事総長は、年齢が六十五年に達した時に、その他の検察官は年齢が六 十三年に達した時に退官する。

基本的に63歳の誕生日に定年退職。

ただ、トップの検事総長だけは65歳で定年退職。

 

上の三役の任免権者

第十五条 検事総長次長検事及び各検事長は一級とし、その任免は、内閣が行い、 天皇が、これを認証する。

検事総長次長検事検事長は、内閣がということは、実質的に首相が任免します。

「任免」とは、任命と免職(免官)の二つ、役目につけ、役目をやめさせるのは、首相がすることです。安部さんが好きに出来るということになります。

なお、しつこいですが、これは現行法の条文です。

 

天皇の認証というのは、その行為が正当な権限のある機関でなされたことを確認して、そのことを保証するということで、この場合は、内閣総理大臣が決めたことを確認するということになります。

 

内閣の中で、首相の案に賛成しない閣僚はいないのか?

はい、日本国憲法第68条を見てください。

内閣総理大臣は、任意に国務大臣を罷免することができる。と書いてあります。

任意にですから、「不当な罷免だ」とは言えないのです。

首相が決めれば、それが内閣の決定となります。

 

 

指揮権というのまである

第十四条 法務大臣は、第四条及び第六条に規定する検察官の事務に関し、検察官を 一般に指揮監督することができる。但し、個々の事件の取調又は処分については、 検事総長のみを指揮することができる。

 

上の条文にある第4条、第6条てのは、刑事事件については検察が犯人を起訴しますが、その公訴などと、それから検察の捜査の職権を指します。

要するに、いざとなれば検察は法務大臣の指揮下に入るのです。

 

 

ただ、あんまりひどいことはしないのでしょう

法律的に人事権は首相が握っているし、いざとなれば法務大臣を通じて検察の仕事に口がだせるのですが、ひどく強硬なことはしてないですね。

指揮権もずいぶん昔に一回発動されたことがあるだけですし、人事もあまり強引なことをすれば、不当だと非難されますから、次の選挙に不利になります。

このあたりは、選挙という行為で、ぼくら国民が判断が下せるようになっている仕組みの良いところ。

ただ、自分たちがちゃんと判断し投票しなかったらダメなんです。こういうルール。自分たちの権利は自分たちで守り、行使しなければです。

 

 

この前の騒動はアホらしい

検察の慣例

1・検事総長は2年したら身を引く

2・東京高検の検事長が次の検事総長になる

 

変なの。

なんとなく人事は順送でうまいことなっているって感じ。

総長が2年で身を引くって言われると、なんとなく下の定年の63歳で総長に就任して65歳の定年まで務めるという役人にとっては安楽な状況をキープしてたって感じ。

いくら首相が任免権を持っているといっても、いちいち面倒なので、検察庁の方から出てきた案をそのまま採用してるんでしょうね。素直に納得できます。

 

この前の騒動

今の検事総長の稲田さんが総長に就任して、2年が経過するのが7月。たぶん7月が誕生日なんでしょうね。

で、東京高検の検事長だった黒川さんの誕生日が2月なんです。

 

めでたく稲田さんが検事総長の定年を迎えて、黒川さんに席を譲れれば最高なんでしょうけれど、その前に黒川さんが63歳で定年退職しちゃうから、稲田さんの期間満了を待ってられない。

 

じゃあ、悪いけど、稲田さん2月で辞職してよ。

ええっ、そんな、殺生な。定年まで待って下さいな。

仕方ないなあ。じゃあ、黒川さんの定年を半年延長すれば良いんじゃない。

 

と、まあ雑だけど、こんな感じだったんでしょうか。

 

ただ、ここからは、ぼくの勝手な妄想なんですが、

みなさん誕生日は様々ですから、きちんと定年がじょうずにつながる事ばかりだとは考えられないです。

そういう時は、定年が65歳の検事総長が譲ってたんじゃないでしょうか。だって、他の人たちは63で定年なんだから、譲るでしょう普通。

今回、譲ってくれなかったことが騒動の原因ですが、次の検事総長に黒川さんというのを納得してない勢力があったという事でしょ。

 

若狭弁護士は、今回、黒川さんの跡についた次期検事総長の林真琴さんは、司法試験に受かった時から将来の検事総長を嘱望されていたと言いました。優秀な人なんでしょう。本人は裁判官になろうと考えて検察庁に入るつもりはなかったのだけど、説得されて検察庁に入ったんですって。

これ、どうでもいい話だけど、ちょっと変な話でしょ。

 

まあ、知らん話に尾ひれを付けない方が良いですね。

黒川さんは菅さんの方面からの推しで、林さんは名古屋に飛ばされて、黒川さんは東京で次期検事総長というお膳立てでしたが、役人としては定年の時に思い知らせてやると密かに考えていたんでしょ。

 

法律ではああなっているけど、俺たちの検察庁だから内閣の好きなようにはさせねえぜ。

検察のOB達まで出てきて、みんなで反対したのは、別に正義とかそういう次元の問題じゃなくて、役人vs政府(それは民という意味でもあります。選挙の結果ですから)の綱引きに過ぎないように見えるかもしれません。

マスコミと野党は、なんだったんでしょうか。

 

 

ボツになった改正案 (以下は個人の妄想ですよ)

現行の制度をみると、あの改正案、大声で言われているように、検察が首相の方を向いて忖度しなければならないようなものじゃ無いと思います。

 

役人天国というのは、どの役所においても排除していかなければなりません。

しょうもない改正案の裏に、次期検事総長の席を巡っての役人と政府のつばぜり合い。

アホらしい限り。

林さんという人は、同期だった若狭弁護士が言うには、非常にバランス感覚の優れた人だそうです。単純に一直線のことだけを考える人では無いと。だから、内閣にしたって都合の悪い人では無いという事なのでしょうか。

よくわかりませんが、役人が自分たちを守り抜いたという事なんでしょう。

 

セットで出していた公務員の定年延長の案も廃案にしたのは良かったと思います。