70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

御三卿ってご存知ですか

御三卿の成立

吉宗の後継でない子達

暴れん坊将軍、8代徳川吉宗は、自分の長男の家重を9代将軍にしました。

で、次男と四男については、別家をたてて独立させました。徳川御三家に次ぐ家格です。

 

あ、三男はどうした?と気になりますが、これは生まれて一歳にならずして、病死してます。

 

9代将軍家重の次男(吉宗の孫)

家重も、お父さんに倣って、長男を次の将軍にして、次男を別家として独立させました。

 

3つ揃いました

吉宗の次男   宗武

田安家

 

吉宗の四男   宗尹(むねただ)

一橋家

 

家重の次男(吉宗の孫)   重好

清水家

 

それぞれ、田安、一橋、清水と呼ばれますが、皆さん「徳川」です。

この3つを「御三卿」と呼びます。

 

御三卿とは、特別な家

御三卿は、それぞれ10万石が与えられましたが、藩ではありません。

家臣も幕府からの出向。

特に仕事も無い。

将軍の家族、身内って扱いです。

 

気楽で良い身分ですね。

f:id:edwalk:20190515142907j:image

 

他の大名は、跡継ぎがいなくなればお取り潰しになりますが、御三卿は家は存続します。

当主がいなくても取り潰しにならないので、当主自身がよその家の後継に出ることもあります。

当主がいなくても家が継続してる状態を「明屋敷(あけやしき)」って言います。

後で、適当な家から養子に来てもらえば良いのです。

便利な家。

 

ということで、御三卿は他家の跡継ぎを供給します。

将軍も供給しました。

なかなか便利な存在です。

これが御三卿創設の目的では無いでしょうけど、徳川幕府の継続に役立ちましたね。

 

去年の大河ドラマ西郷どん」で松田翔太が演じていた徳川慶喜は、水戸徳川家に生まれて、一橋家を相続し、その後将軍となっていますね。

 

 

この話題を出した理由

これ、カテゴリーを「福井」にしました。福井とは関係ない話ですが。

でも、あとで出す「福井県というところ」シリーズの資料編として書きました。

福井の殿様も、この御三卿が絡んできます。

 

 

ぼくは高校の時、勉強しなくても良い科目は得意だったのです。

歴史は過去のことで、先生の説明は「おはなし」ですから、聞いていれば良いでしょ。

「あれは何年」とかいうのを暗記するのは嫌だったので100点は取れませんでしたが、一応クラスのトップあたりの成績でした。

でもね、この「御三卿」というのは知りませんでした。

面白い時代小説、上田秀人の「奥右筆秘帖シリーズ」とか「勘定吟味役異聞シリーズ」とか読んでいる中で、「御三卿」というのが出てきて知ったのです。

教科書に出てたかなあ?

 

ま、そういうわけで、そのうち福井の殿様の話書きますので、よろしくどうぞ。