市は破産してた
クリーブランドはダウンタウンから東の方に街の中を進んでいくと、やがてクリーブランドハイツという住宅街になります。
ぼくを泊めてくれたN氏の家も、このクリーブランドハイツにありました。
全く知りませんでしたが、クリーブランドとクリーブランドハイツというのは別の市だそうです。
当時、クリーブランド市は破産していました。
地方自治体の破産というのは、ぼくは経験したことがありませんでしたが、市のいろいろなサービスが滞るわけで、職員への給料も滞ります。
荒んでますね。
で、アメリカは市警察(日本は県警察ですね)なので、市が破産すると、お巡りさんも不活発だという事で、そうなるとお巡りさんの反対側の人は活発になるのでしょうか。
実際、それほどヤバイ経験はしませんでしたが、緊張して暮らすことはできました。
英語学校はELS
さて、空港から連れて来てもらい、すぐに寝た翌朝、朝食を頂きながら、N氏から聞かれた事は、英語学校はどこだという事です。
日本で調べて、入学するつもりの学校を言いました。それはクリーブランドのダウンタウンにあります。
その学校のことは、N氏も聞いたことがなかったようで、しばらく考えてから、ELSという機関があるから、そこで英語を勉強した方が良いよと言います。
なにやら、いろんな所に留学生などを対象とした英語学校を運営している大きな機関だそうです。
クリーブランドのELSは、ケース・ウェスタン・リザーブ大学の中にあり、クラスがレベル1から9まであり、レベル9を終了すると、大学の授業が受けられる程度の語学力ということらしいです。
それに、ダウンタウンで勉強するよりは大学のキャンパスの中の方が安全そうです。
さっそく、N氏に連れられて、ケース大学に行きました。
ELSのディレクターは、大きな、象みたいな女性でした。
N氏が、話をしてくれて、ぼくはそこのESLで学ぶ事になりました。
当初、手紙を出したダウンタウンの英語学校には、その大きな女性ディレクターが連絡して、問題無いようにするらしいです。
住む所は、大学のキャンパス内にあるドーム(ドミトリー)の一つに入る事になりました。
引っ越し
どこまでが大学のキャンパスなのか、よくわかりませんが、大学に続いた敷地に森や草の生えた原っぱ、駐車場、いろんな建物があります。
その建物の一つが、ぼくの入るドームでした。
なんとかハウスとか、名前が付いてましたが、もう忘れました。
外国人ばかりが入っている四階建てのビルです。
スーツケース持って、入居しました。
管理人の学生が、一階の入口横の部屋にいて、彼に、書類見せて、入る部屋を教えてもらい、鍵をもらいました。
地下に、洗濯機や乾燥機が数台ある部屋があり、シーツなどを週に一回取りに来るリネン室を教えてもらい、自分の部屋に向かいました。
ルームメイトはベネズエラから来ている、少し太り気味のエルナン。
あまり、喋らない人ですが、羽田で買った週刊誌の表紙の山口百恵の写真を見て、ビューティフルと言いました。