70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

ヘイトフル・エイト

クエンティン・タランティーノですね。

 

これ、こんなに長い映画だとは思わなんだ。

これ、こんなに面白い映画だとは思わなんだ。

 

どんな映画か

西部劇です。

南北戦争が終わって数年くらいですか。

荒野は雪で真っ白。豪雪ですね。

吹雪の中を、駅馬車がやってきます。六頭だての馬車です。

 

黒人のガンマンが雪の積もった道に現れ、馬車を止めます。

北軍少佐の賞金稼ぎマーキス・ウォーレス、サミュエル・L・ジャクソンが演じています。

 

雪の中で無理を続けた馬が死んでしまった。賞金のかかった悪党の死体を3つレッドロックの町まで持っていくんで馬車に乗せてくれと言います。

この馬車は、乗り合いでは無く、借上の特別仕立てだから、客に聞けと御者。

 

客は、「首吊り人」と呼ばれている賞金稼ぎジョン・ルースカート・ラッセルです。

女だてらに1万ドルの賞金首デイジー・ドメルグを連れています。

 

デッド・オア・アライブ」なので死体を持っていっても賞金はもらえるのですが、ジョン・ルースは生きたお尋ね者を連れて行って縛り首にするのです。

デイジー・ドメルグをレッドロックで縛り首にする予定です。

 

マーキスを乗せて馬車が進むと、今度は今からレッドロックの保安官になるという男が現れ、馬車に乗ることになりました。

 

さて、馬車は荒野の途中にある「ミニーの紳士服飾店」に到着します。雑貨や食事、そしてバーがある店です。

ここで馬を休ませて、2、3日滞在して大吹雪をやり過ごさないといけません。

 

店の経営者のミニーは、旦那を連れて母親のところに行っていると、留守を預かったメキシコ人が言います。

ジョン・ルースたちが到着する前に、別の駅馬車が来ているとのことです。

 

店の中には、レッドロックに向かう絞首刑執行人のモブレー、ティム・ロスが演じてます、

カウボーイのジョー・ゲージ、よくタランティーノの映画に出るマイケル・マドセンです。

そして、元南軍の 将軍で、黒人をたくさん虐殺したスミザース老人がいました。

 

彼らは、豪雪のために、この店の中に閉じ込められたのです。

 

さあ、この中に絞首刑にされるデイジー・ドメルグを救い出そうとしているギャング団の仲間が紛れ込んでいます。

それは誰なのか?

 

リアリティって

この映画は、アメリカらしい「おはなし」です。

 

ある時をさかいに、「リアリティ」ってすごく大事にされるようになりましたが、「リアリティ」って絶対なんでしょうか。

この映画、例えば毒を飲んで二人ほど死にますが、あのシーン、リアリティなんか気にしてません。

銃の撃ち合いのときもそうです。

 

そんなもんより、「おはなし」が面白ければ良いんです。

タランティーノが力強く、そう言ってくれてます。

 

 

リンカーンからの手紙

黒人の賞金稼ぎマーキス・ウォーレスは、エイブラハム・リンカーンからの手紙を大事に持っています。

リンカーンとはペン・パル、二人は文通をしていたのです。

 

ああ、この話、すごく良くて書きたいんだけど、今回はネタバレを避けているので、書けません。

ラストシーンでね、すごく上手く使っています。

どうか映画を観てください。

 

Amazonのプライム会員ならプライムビデオで観れます。

プライム会員で無ければ、数百円で観れます。

 

昨日の晩、一緒に観ていた家内が寝てしまったので、今日ちゃんと観た家内と共に二度目を観ました。

二度目でも面白いです。

 

 

サクラ、足羽神社のしだれ桜

足羽山は花見シーズン突入。

まだ、満開ではありませんが、シーズン向けに車両に規制が入ってます。

正面入口のような登り口は、つづれ織りの坂道を登ってすぐの茶店までしか車が入れません。

そこまで行ったら、すぐ右の降り口から下山となります。

 

車がいっぱい

その正面の登り口、坂道を上ったところ、茶店の方に行かずに、少し隠れたような道をちょいと下がると足羽神社の駐車場があります。

この足羽神社の境内に大きなしだれ桜があるのです。

けっこう有名なんですよ。満開一歩手前。

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お弁当買って、車で行きました。

ウィークデーの昼間。きっと空いているでしょう。

なんて思ったら、甘かった。

足羽神社の駐車場はいっぱい。

そこまで行く道も、身動き取れない感じです。

 

なんで、こんなに人が来るんでしょうか。

仕方ないので、下山して、墓地のある方から足羽山を登りました。

 

去年は、規制が失敗して、山の上がとんでもないことになったので、その反省でしょうか、墓地側から行くのは、途中までで、それまでに駐車場探せなかったら、そのまんま下山ということになります。

 

日頃の行いのせいで、一台分だけ空いたところに行き合わせ、駐車できました。

近くの広場のベンチでお弁当。

 

しだれ桜と琴

さて、そこから足羽神社まで歩きました。

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足羽神社の中も、人が多い。

しだれ桜の下で、琴の演奏がありました。

いい感じ。今日来れて良かったです。

 

足羽神社以外の足羽山のサクラ風景

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足羽山の中は、ぼんぼり用意済み。
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夜桜見に来ても良いですね。

ただ、酒飲みたくなりますから、家から歩いて来なけりゃで、けっこう健康に良いかも。

忖度しちゃいました って言われてもね。たまには時事ネタも

東邦、優勝しましたね、と言うか石川くん(東邦のピッチャーにして3番バッターで主将)が勝ちました。

素晴らしいですね。球数97でしたっけ。で、ホームラン2本。

2塁踏ませなかったから、習志野のサイン盗みもできませんでした。

 

 

いいニュースばかりではなく、あの「忖度」塚田一郎国土交通副大臣というのは、どうなんでしょうか。

いい人なんでしょうね。

つい、本音がポロリと出ちゃう。

北九州の集会で、皆さん良い人ばかりと油断して、まあウケ狙いで口にして失敗。

状況判断と発言に対する検討力の無さ、政治家には向かない人柄なんだろうと思います。

まあ、「アホや」というストレートな感想は控えます。

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野党から言われるまでもなく、安倍さんが腹を立てて首にしてしまえば良いのに。

「薔薇の名前」 途中で放り出した者の戯言

 

薔薇の名前〈上〉

薔薇の名前〈上〉

 
薔薇の名前〈下〉

薔薇の名前〈下〉

 

 

皆さん、もうよくご存知でしょうが、これ推理小説です。

ぼくは、よく知っていませんでした。

 

この本を開くと、「じっくり本を読む」ということを思い出します。

そう、じっくりと楽しむ本であります。

落ち着いて、ゆっくりとページをめくる秋の夜長という感じを楽しめないものは、さっさと去れ、重たい本だから、無理に読み続けようとしても手首が疲れるだけだぞう、という作者の主張が十分感じ取られます。

 

どこに?

初っ端のプロローグです。一番の曲者は。

1300年代の始め頃のヨーロッパとカトリックの状況の説明が書いてあります。

 

これ推理小説、ホームズ物です

この作品は、殺人事件等の犯人探しを扱っており、形式も二人称、シャーロック・ホームズの活躍を描くワトソンの記述と同じスタイルで書かれています。

記述者アドソはフランチェスコ会の修道士バスカヴィルのウィリアムの弟子です。

で、アドソによって活躍を記述されるのは、彼の師匠ウィリアムです。

 

ウィリアムは、シャーロック・ホームズ同様鋭い推理を披露して他人をあっと言わせます。

全くホームズを14世紀のイタリアに再現した物語です。

 

でもね、すごく読みにくい

それならエンタテイメント冒険推理小説で、気楽に読めるじゃない。

いいえ、謎そのもの、犯行の動機などは、当時のキリスト教の抱える問題を理解していなければ、読者の中では成立し得ません。

 

キリスト教と笑い。

キリスト教の異端。異端者はどうなるのか。

主人公の所属するフランチェスコ会とはどういうものか。フランチェスコ会法皇庁との対立。

 

等々、それらと、その時代のヨーロッパについて、ある程度の歴史的な知識がないと、この謎と対立は理解できないのです。

 

そのためにあの読みにくいプロローグがあります。

嫌でも、そこをちゃんと読まなければなりません。

基本的に説明なので面白くありません。

 

人の名前、地方の名前がたくさん出てきて、みんなカタカナなので、読んでいてグチャグチャになります。

はっきり言って、歴史資料を地図付きで読んだ方が楽です。

 

仕方ないので、ぼくはノートを取りながらこのプロローグを読みました。

腹立たしい行為でしたが、そのおかげで理解することができました。

小説として提供しているものが、ノートを取りながらでないと内容を理解できないというのはおかしいです。

しかし、その困難は、ぼくが日本人だからということも大きく影響しているんでしょう。

キリスト教徒でもありませんしね。

 

 

でね、主人公であるウィリアムの旅の目的、北イタリアのベネディクト会修道院に何故ウィリアムと弟子(記述者)のアドソが行かなければならなかったのかということも、ちゃんと勉強しないとわからないのです。

 

 

それは無いやろう。ラングドン教授ものを読んでみろ

そう言いたくなります。

なんで、こんなに辛い思いをして、小説読まなければならないんでしょうか?

 

いろいろ小難しいことを背景に使っているラングドン教授シリーズ、ダン・ブラウンの作品は、こんなに読みにくくは無いじゃないですか。

ということに気がつきました。そして、途中で読むのやめました。

 

小説を読めれば良いんです。

矛盾を感じたりせずに、なんか分かっているような気分になり、小説を抵抗なく読めれば、それで良いんです。

ちゃんと勉強しなさい、ちゃんと理解しなさいって強要せずとも、小説世界に入らせてください。

 

代わりに、ツタヤでシニア割使って「薔薇の名前」タダで借りてきました。

 

薔薇の名前(字幕版)

薔薇の名前(字幕版)

 

映画の方は、暗いタッチではありますが、素直にストーリーを楽しめます。

ただ、難しいことはスルーしてますので、原作を途中まで読んでおくと、基礎知識が仕込めるので、より楽しめます。

 

 

しかし、この小説、ベストセラーなんでしょ。

日本人以外には、それほどの困難がないのでしょうね。

 

実は、始めのあたりを乗り切れば、後はどうにかなると思います。

ぼくが読むのをやめたのは、腹が立ってきたというのが理由です。

もし、まだ読んでなくて、読もうかなと思ってらっしゃる方がいるなら、読んでください。

きっと、面白いです。

 

 

新たな興味

ぼくは、高校の時に歴史が得意でした。

そう、勉強しなくても点数が取れる科目です。暗記物は嫌いなので、年月などはダメでしたが。

 

そのぼくが、ふと気がつけばヨーロッパの歴史をあまり知らないのです。

神聖ローマ帝国オーストリア帝国、ハプスブルグ家等、あまり知りません。

宗教革命とか知ってますが、カトリックとヨーロッパの政治とか権力の関係なんかは、あまり理解してません。

 

でも、この「薔薇の名前」読むと、その辺りの理解が必要で、まあ、この小説の中で手に入れる訳ですが、きちんとこの辺の歴史を勉強してみようかと考えています。

 

とりあえずウィキのお世話になっていますが、なんか適当本を探してきましょう。

 

本日の日本酒

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奥越、大野の南部酒造の花垣

純米酒    米しずく

税込2400円

 

前々から、次は花垣を飲もうと思っていながら、店に行くと違うのに目が移りで、買わなかったんですね。

今回も、ストレートに「花垣」を買わず、「米しずく」と変化球です。

 

実は、前回の「游」が美味かったので続けるか、それとも「北ノ庄」に戻ろうか、どっちにしようかと考えながら店に行ったのですが、「花垣」もいいねと思い直したのです。

さて、どんな味わいでしょうか。楽しみ。

 

 

それと店内をうろついていると「赤兎馬」という文字が目につきました。

赤兎馬って、三国志に出てくる名馬です。

え?と立ち止まりよく見ると、やはり「赤兎馬

九州のイモ焼酎。

人格的に最低だけど武芸優秀の豪傑、呂布の乗っていた馬です。

その後、呂布を処刑した曹操の手に渡り、

捕虜というか上等な客人扱いの関羽に、曹操から送られた馬です。

関羽の乗っている馬ということで、よけい評価が上がりましたね。

 

3種類くらいあります。

で、「呂布」という麦焼酎も横にありました。

値段は、「呂布」が1番安いの。

まあ、三国志読んだうえでのグレード付けなんでしょね。

新元号は「令和」

決まりましたね。

万葉集からだそうですね。

響きもいいし、目出度いですね。

なんて言っているぼくもお目出度いんだけどね。

 

有識者懇談会の委員に、女性が二人。

宮崎緑さんと林真理子さん。

宮崎さんは変わった着物を着てましたが、林さんは洋服。

どうせ熱の入った議論をするわけではないので、林さんも派手な着物を着れば良かったのにと、ぼくは思いました。顔に目がいかないような。

ま、お二人とも体格が立派だし、顔つきが怖いです。

 

官房長官の発表を聞きながら、「あ、そうか」、こういう有識者委員てのはある程度政府の言うこと聞いてくれて、黙っててねと言われたら黙っていてくれそうな人が選ばれているんだなと気がつきました。

素直に、「それは良いですね」って言ってくれるような。

やはり、ほとんど決めた時点で意見を聞く訳ですから。

金田一先生なんかだと、「いや、こういう言葉もありますよ」なんて素直に言いそうで困るかな。

 

しかし、総理大臣自ら説明に出てきたのは、どうかなと・・・

こんなの全部菅さんに任せて仕舞えば良かったのに。

まあ、うれしかったんでしょうね。

 

来月から「令和」

もう辞書登録もしました。

 

西暦に統一した方が楽ですが、「元号」てのがあるのも良いですね。

でも、男の子が絶えたら、天皇制も自然消滅になってしまっても良いかな。

女の子は、変な男が付くと、いろいろ難しいですから。

探偵はバーにいるシリーズ、あるいはススキノ探偵シリーズ

前回紹介した「ゴールデン街コーリング」ですが、

ぼくにしては、文字数が多すぎて、盛り込むのを諦めたことがあります。

 

ゴールデン街を舞台にしているだけあって、主人公がアルバイトしてる<マーロウ>以外の飲み屋や、ゴールデン街の住人がいろいろ登場します。

オカマのリリー、<まつや>のおっかさん、そこで働く深澤、バー<黄昏>のバーテンダー松田、六本木の文壇バーのママ佳子さん、区役所の裏あたりで客引きしているヒデさん、いつも主人公に優しくしてくれゴールデン街でも慕われている客ナベさん、等々夜の街の人々が登場し、主人公を励ましたり、殺人の犯人探しに協力してくれたりします。

 

で、ちょっと思い出してしまった作品、シリーズがあるんです。

 

探偵はバーにいる

ちょっと思い出してしまったのは、遠く離れますが、札幌のススキノの街を舞台にする「探偵はバーにいる」シリーズ。

これ映画を観たのが先です。

探偵はBARにいる

探偵はBARにいる

 

 

その後、シリーズのうち3作を小説で読みました。全て電子書籍です。

探偵はバーにいる ススキノ探偵シリーズ

探偵はバーにいる ススキノ探偵シリーズ

 
探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)

探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)

 
消えた少年 (ハヤカワ文庫JA)

消えた少年 (ハヤカワ文庫JA)

 

 


映画の原作は

探偵はBARにいる」は「バーにかかってきた電話

探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」は「探偵はひとりぼっち

探偵はBARにいる3」は「探偵はバーにいる」(第1作)をちょっと使ったオリジナルストーリー

こうしてみると、3がちょっと被っていますが、読んでない作品を映画で観ています。

 

「探偵はバーにいる」シリーズ(小説)って

主人公はススキノを根城にしている私立探偵。

もしかするとスマホあるいは携帯電話が、これほど普及していなかった時にアイデアを作った作品なのか、空手の達人の高田と共に、変な事件に巻き込まれていく主人公は、いろんな仲間がいるけれど基本的に一人ぼっち、事務所の電話番もいない。

だから、行きつけのバーに電話してくれると、夜にはそのバーに顔を出すから伝言ででも連絡がつきますよというスタイル。

ススキノの住人たちが登場し、主人公と日常的に関わってきます。

 

このシリーズ、中でちゃんと時間の経過があるんです。

主人公はどんどん歳をとっていきます。

頼りになる高田が出てこない作品もあります。

昔付き合っていた良い女(コールガール)が、付添婦のおばあちゃんになってたりもします。

 

空手などの訓練もしていて、それなりに腕力にも自信があったりします。

若い時(始めの頃の作品)高田と組んで活躍していた頃のは、ちょっと「モンキーズ・コート」とか「スペンサーシリーズ」のいくつかを(あまり嫌味になってない頃の)思い出させないでもありません。

特に「消えた少年」なんか、そういうテイストがあって、けっこう好きです。

 

しかしながら、ヤクザには負けます。割合、情けないです。

まあ小説の方は、映画ほど派手ではないです。

ぼくも映画を観てから読みだした方で、映画の方が面白いと思います。

 

で、「3」観ました

はい、この前の金曜日に、シニア割にてツタヤで借りて、今日観ました。

北川景子の出るやつです。

 

探偵はBARにいる3
 

 

空手の達人の高田というのは、北大の研究者です。

彼の後輩の学生が、行方不明になっている彼女(女子大生)を探してくれと依頼してきます。

これは「探偵はバーにいる」第1作のストーリーです。

 

しかし、ヤクザが毛ガニに隠した覚醒剤を運搬中に襲われ、荷を奪われてしまいます。

というオリジナルストーリーに発展させ、先に出てくる失踪した女子大生を絡めてという話になっています。

 

映画の主人公は、小説の主人公よりもセンチメンタルです。

大泉洋主演の第1作を先に観てから小説を読んでいるので、イメージが映画に引っ張られますね。

今回は、ズブズブにセンチメンタル。

いつもの登場人物たちも顔を出し、安心して観て楽しめました。

 

「4」ができれば良いなあって思っています。