70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

探偵はバーにいるシリーズ、あるいはススキノ探偵シリーズ

前回紹介した「ゴールデン街コーリング」ですが、

ぼくにしては、文字数が多すぎて、盛り込むのを諦めたことがあります。

 

ゴールデン街を舞台にしているだけあって、主人公がアルバイトしてる<マーロウ>以外の飲み屋や、ゴールデン街の住人がいろいろ登場します。

オカマのリリー、<まつや>のおっかさん、そこで働く深澤、バー<黄昏>のバーテンダー松田、六本木の文壇バーのママ佳子さん、区役所の裏あたりで客引きしているヒデさん、いつも主人公に優しくしてくれゴールデン街でも慕われている客ナベさん、等々夜の街の人々が登場し、主人公を励ましたり、殺人の犯人探しに協力してくれたりします。

 

で、ちょっと思い出してしまった作品、シリーズがあるんです。

 

探偵はバーにいる

ちょっと思い出してしまったのは、遠く離れますが、札幌のススキノの街を舞台にする「探偵はバーにいる」シリーズ。

これ映画を観たのが先です。

探偵はBARにいる

探偵はBARにいる

 

 

その後、シリーズのうち3作を小説で読みました。全て電子書籍です。

探偵はバーにいる ススキノ探偵シリーズ

探偵はバーにいる ススキノ探偵シリーズ

 
探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)

探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)

 
消えた少年 (ハヤカワ文庫JA)

消えた少年 (ハヤカワ文庫JA)

 

 


映画の原作は

探偵はBARにいる」は「バーにかかってきた電話

探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」は「探偵はひとりぼっち

探偵はBARにいる3」は「探偵はバーにいる」(第1作)をちょっと使ったオリジナルストーリー

こうしてみると、3がちょっと被っていますが、読んでない作品を映画で観ています。

 

「探偵はバーにいる」シリーズ(小説)って

主人公はススキノを根城にしている私立探偵。

もしかするとスマホあるいは携帯電話が、これほど普及していなかった時にアイデアを作った作品なのか、空手の達人の高田と共に、変な事件に巻き込まれていく主人公は、いろんな仲間がいるけれど基本的に一人ぼっち、事務所の電話番もいない。

だから、行きつけのバーに電話してくれると、夜にはそのバーに顔を出すから伝言ででも連絡がつきますよというスタイル。

ススキノの住人たちが登場し、主人公と日常的に関わってきます。

 

このシリーズ、中でちゃんと時間の経過があるんです。

主人公はどんどん歳をとっていきます。

頼りになる高田が出てこない作品もあります。

昔付き合っていた良い女(コールガール)が、付添婦のおばあちゃんになってたりもします。

 

空手などの訓練もしていて、それなりに腕力にも自信があったりします。

若い時(始めの頃の作品)高田と組んで活躍していた頃のは、ちょっと「モンキーズ・コート」とか「スペンサーシリーズ」のいくつかを(あまり嫌味になってない頃の)思い出させないでもありません。

特に「消えた少年」なんか、そういうテイストがあって、けっこう好きです。

 

しかしながら、ヤクザには負けます。割合、情けないです。

まあ小説の方は、映画ほど派手ではないです。

ぼくも映画を観てから読みだした方で、映画の方が面白いと思います。

 

で、「3」観ました

はい、この前の金曜日に、シニア割にてツタヤで借りて、今日観ました。

北川景子の出るやつです。

 

探偵はBARにいる3
 

 

空手の達人の高田というのは、北大の研究者です。

彼の後輩の学生が、行方不明になっている彼女(女子大生)を探してくれと依頼してきます。

これは「探偵はバーにいる」第1作のストーリーです。

 

しかし、ヤクザが毛ガニに隠した覚醒剤を運搬中に襲われ、荷を奪われてしまいます。

というオリジナルストーリーに発展させ、先に出てくる失踪した女子大生を絡めてという話になっています。

 

映画の主人公は、小説の主人公よりもセンチメンタルです。

大泉洋主演の第1作を先に観てから小説を読んでいるので、イメージが映画に引っ張られますね。

今回は、ズブズブにセンチメンタル。

いつもの登場人物たちも顔を出し、安心して観て楽しめました。

 

「4」ができれば良いなあって思っています。