毎日嘆き悲しみながらも、尊富士と大の里が頑張っているので、喜んでいる複雑な老人相撲ファンでごわす。
嘆き悲しみの原因は、首の具合が悪い貴景勝。
場所の出だしは悪くはなかったのですが、日を追うにつれパッとしなくなり、疲れも溜まってくのでしょうね、7勝で足踏みが続きました。
角番なのに。
もう大関を陥落するかもと、ぼくも覚悟を決めてました。
今、乗ってる力士です。体が大きくて柔らかく、そして強いです。
貴景勝は突き押し専門なのですが、ちょっと通用しません。
で、いきなり組みました。珍しい。ああ、ダメだと思いました。
でもね土俵際で、すくい投げに行きそうになり、貴景勝と琴ノ若の二人が投げの打ち合い・・・になるんだな、ああこれで貴景勝の負けだと思いました。
気が小さいんです、ぼくは。
ところが、貴景勝は、そのままの体勢でカニ歩きのように横に押しました。
横から押されると弱いんでしょ。
土俵は丸いから、そのまま横に押された琴ノ若は土俵を割りました。
勝った・・・。勝ちました。貴景勝勝ちました。
勝ち越し。角番脱出です。
ああ良かった。
嬉しいです。
でね、話は長くなりますが、先々場所の九州場所を振り返ってみましょう。
ここでも貴景勝はぶつからずにいきなり組みました。
この頃から貴景勝は、琴ノ若には突き押し以外で行こうと考えてたんですね。
しかし、この時は、琴ノ若が上手に貴景勝の後ろに回り、そのまま腰を押して貴景勝を送り出して勝ちました。
この後「どうしてああいう体制になったのか考えている」と貴景勝が言ったというようなことを、どこかのニュースサイトで読みました。
「考えている」んです。
先場所は貴景勝は序盤で休場したので、琴ノ若との取り組みはありませんでした。
そして今場所、昨日の一番。
ぼくは、貴景勝が「考えている」結果を見せてくれると、なんとなくそう思ってました。
でも、勝てるとまでは思ってなかったのです。
ごめんなさい、貴景勝。君は考えていて、その結果を見せてくれました。
すごいなと思います。
解説の九重親方が「レベルの違う相撲を見せてもらいたい」と言ったのに呼応するように、見せてくれたじゃないですか。
翌日からの二日間は休場してねと、昨日の夕方願った通り、貴景勝は今日から休場です。
これもいいね。
ランキングに参加しています。バナーにクリックいただけるとうれしいです。