70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

「隠し砦の三悪人」オリジナルの方はぶっ飛ぶほど面白い

以前、テレビで「隠し砦の三悪人」のリメイク版、松本潤が出ているバージョンを見た覚えがあります。

出演した俳優たちが悪いのでは無いのですけど、あまりにもひどくつまらなかったので、早いうちに観るのを辞めました。

 

そんな事がありますので、今回、3月1日まで東宝名画座を観れることになってますが、黒澤監督の「隠し砦の三悪人」を観ようか観まいか迷ってました。

 

昨日、「大学の若大将」をちょっと観たのです。

加山雄三若大将シリーズです。昔、怪獣映画や戦争映画と抱き合わせの二本立てで、ほとんどの作品を観ました。

面白かったのです、あの頃。

しかし、さすがに今観ると、ちょっと。

ショーン・コネリーの出る007シリーズも今観ると、なんかだるいでしょ。

時代が変わればテンポも変わりますから、やはり昔の映画、特にアクションやヒーロー物は難しいですね。

 

ところが、ここのところ連続で観ている黒澤作品は、ずいぶん昔、ものによってはぼくが生まれる前のものでありながら、はたまた機材のせいだろうと思いますがセリフがよく聞き取れなかったりするのですけれど、今観ても、ものすごく面白いのが不思議です。

 

ということで、黒澤作品の「隠し砦の三悪人」を観たのです。

 

冒頭、背の高い千秋実と背の低い藤原釜足の演じる百姓二人が、ボロボロになって荒野を歩きながら口喧嘩をしてます。

このシーンを観て、いきなりスターウォーズの第1作目の冒頭、C-3POR2-D2 の二体が口喧嘩じゃなくて喋れるのはC-3POだけなんでC-3POが愚痴を言いながら移動しているシーンを思い出しました。

それは有名な話なのですが、やはりこの作品を観ると「ああ本当なんだ。ルーカスがこの作品をパクったって白状してるしな」と感慨にふけれます。

ま、スターウォーズは関係ないとして、冒頭からこの映画面白いです。

主役の三船敏郎が出てくるまでだいぶ間があるのですが、それまでの間で惹き込まれてしまいます。

 

さあ、東宝名画座、黒澤作品で観たいのは大体観たし、若大将シリーズはパスすることに決めたし、あとは勝プロの「座頭市」を少し観ようか、それともこのくらいで置いといて、まだ観た事がない小津安二郎の作品を、どうやら「東京物語」はプライムで観れそうなので観てみようかと考えてます。

「まだ黒澤くんは、事件を起こさないとストーリーを作れないんだね」って、小津安二郎が言ったらしい。そんなら、そういう作品を観ておくべきだなって思ってるんです。

 

 

 

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