70代の真実

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「AIR/エアー」って、エアー・ジョーダンが誕生する時の実話の映画

最近、映画観たり長編の小説読むのが、だんだん億劫になってきました。ボケの始まりかも知れません。

この映画も、プライムビデオで宣伝してて、観たいなと前から思っていたのですが、観始めることができずにいたのです。

でも、久々に血圧測ると、高い方が128だったので気を良くして、昨日ついにこれを観ました。

こういう映画です

舞台はNIKE本社。時代は、マイケル・ジョーダンが大学を出てプロになるくらいの時。

そう、あのエアー・ジョーダンという大ヒットバスケシューズをNIKEが発売に至る時の実話をドラマにした作品です。

 

主人公は、ソニー・ヴァカーロというナイキの人です。これをマット・ディモンが演じてます。

当時ナイキはランニングシューズの会社でした。

バスケットボールのシューズなんか、全く何の関係もなさそうな市場シェア率。映画では17%だと。

トップはコンバース。50%以上。

第2位はアディダスです。

 

ソニー・ヴァカーロはナイキのバスケットボール部門にいます。

何とかしてバスケットボール部門の成績を上げなければ、ナイキはバスケ部門から手を引きそうな状況です。

 

で、ソニーは大学リーグで素晴らしい才能を発揮していたマイケル・ジョーダンに目をつけました。

マイケル・ジョーダンにナイキのバスケシューズを履かせて、それがジョーダンとナイキが相談して、ジョーダンのために作ったシューズだと宣伝すれば。

ただ、この時点では、マイケル・ジョーダンはこれからプロで活躍するだろうことは予想されているのですけども、マジック・ジョンソンほどの大スターになるかどうかは保証されてません。

しかし、ソニー・ヴァカーロはマイケル・ジョーダンがトップスターになると確信します。

 

なお、コンバースアディダスマイケル・ジョーダンに目をつけてるんです。

多額の契約金も用意しています。

そして、マイケル・ジョーダン自身はアディダスに気持ちが行ってます。

 

ソニー・ヴァカーロは暴走します。

会社の上の方は、もうバスケを諦め気味。

金も渋りがちです。

3人に用意された契約金をマイケル・ジョーダン一人に使ってくれとソニーは言いますが、相手にされません。

さあ、どうする。

 

 

歴史をご存知の通り、マイケル・ジョーダンはナイキと契約して、あの「エア・ジョーダン」が発売され大当たりして、そのうちコンバースも買収してしまうくらいの大成功を収めます。

結果は映画を見なくても知ってます。

それでも、それでも、それでも、この作品は面白いのです。

 

ソニー・ヴァカーロが、マイケル・ジョーダンの両親に予約なしで勝手に会いに行き、母親に訴えかけること、

ジョーダン一家がナイキの本社に来た時に、直接マイケル・ジョーダンに訴えかけるスピーチ、

内容は良くわかんないけども、感動してしまうのです。

 

ソニー・ヴァカーロって何?

これ実話ですから、マット・デイモンが演じるソニー・ヴァカーロという人物も実在します。

バスケットボールなんて興味も無く、八村塁しか知らない日本人のぼくはソニー・ヴァカーロなる人物を全く知りません。

 

それでも、この映画観て、ちょっと調べてみました。

なんかバスケットボール業界にやたら顔が広そうだし、あれほど反対していたナイキ上層部もマイケル・ジョーダンとの契約にソニーと共に突き進んでいってしまう、そういうソニー・ヴァカーロに興味が湧きました。

 

この人、もとはペンシルベニアの学校の教師だったらしい。

高校でバスケの監督か何かしてたんでしょうね、1964年に初のハイスクール・オールスター・バスケットボールゲームであるDapper Dan Roundball Rock Classic てのをやっちゃいました。これ2007年まで開催されてたんですって。

映画の中でもナイキのバスケ部門の黒人の社員が、ソニーが始めたこのオールスターゲームに出場したことを忘れられないなんて言ってます。

 

で、ソニーは、テニスとバスケットボールのスニーカーのプロトタイプを開発して、このコンセプトをナイキに売り込みます。

ということで、1977年から、彼はナイキに雇われます。

大学のバスケ部に接触し、コーチに金を払い、選手たちに無料でシューズを提供し宣伝に利用するというようなことをしたりします。

 

そういう経歴だから、映画の中でもバスケ業界に知り合いが多く、強引に暴走しても最後は会社のみんなが気持ちを一つにして突っ走るような展開となるんでしょうか。

 

 

1984年には、ソニーはABCDキャンプてのを設立します。

高校の最高のバスケットボール選手を集めて、大学のコーチやプロのスカウトの前で彼らの才能を披露するためのものです。

 

しかしながら、ソニー・ヴァカーロはのちにナイキをクビになります。

そしてかってのライバルのアディダスに入ったり、リーボックに入って活躍を続けたそうです。

2014年には、大学のスポーツ選手(アマチュア選手)が自分の名前の画像と肖像 (NIL) を使用してお金を稼ぐことが可能となった集団訴訟で重要な役割を果たしたと、映画の最後でも紹介されています。

 

 

ま、その辺りも踏まえつつ、このAmazonが権利を持つ映画ドラマをご覧になると、すっきりした気持ちで楽しめるかもしれません。

あ、この映画の監督は、ベン・アフレック

ドラマの中で、ナイキのCEOも演じてますよ。

 

 

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