「ラストミッション」観てケビン・コスナーを思い出す
ケビン・コスナーの出ている「ラストミッション」て映画をプライムビデオで、先日観ました。
ガン(脳腫瘍?)で、今年のクリスマスは迎えることが出来ないだろうと宣告されたCIAのエージェントというか殺し屋が、パリに住む離婚した妻と娘の元に何年かぶりに戻る。
でも、長い間放ったらかしにしていた娘との心の溝はなかなか埋まらない。
そこへ魔女のような女エージェントのアンバー・ハードが現れて、ケビン・コスナーに敵のテロリストのボスを殺す仕事を持ちかけてくる。
報酬は延命を可能にする試験薬。
バチンと注射を何回かすれば命が助かるという。
コスナーは、娘との絆を取り戻しつつ、悪い奴らをやっつけるというホームコメディーとハードアクションを一緒にした、まあ最近ありがちなストーリーの中で大活躍をするのです。
リュック・ベッソンが脚本書いたらしく、そういう感じがすごくする映画で、主役がリーアム・ニーソンになれば96時間で事件解決してしまうんでしょう。まあでもけっこう面白かったのです。
2014年のこの映画は、作品そのものよりも、前世紀末のスターであるケビン・コスナーをぼくに思い出させてくれたのです。
やはり、ソフトな二枚目という役どころを完全に捨て去って、大男のコスナーを強調した「クリミナル 2人の記憶を持つ男」(2016)よりも、こっちの作品の方が「あの」ケビン・コスナーに近かった。
ということで、プライムビデオを漁ると、「アンタッチャブル」「フィールド・オブ・ドリームス」「JFK」「ウォーターワールド」など懐かしい作品が見つかります。
けっこう観ています。ほんと一時期流行りましたもんね。
でも、なぜか「JFK」を観ていません。
「JFK」観ました。そして今まで観てなかった理由も思い出しました
長いんです、この映画。
内容は、タイトル通り。ケネディ暗殺の陰謀を追求していく地方検事の物語です。
1991年の作品。そう、あのケビン・コスナー。
セリフ長いし、あの鼻にかかった少し甲高い声を十分聴けます。
しかし、長いのです。それに、ちょっと地味。
昨夜、残り1時間のところでギブアップしました。
もしかして、そのまま途中で放り出す可能性を、自分の中で許容。
でも、今日、残り観てしまいました。
ものすごいオールスター映画
これほどのオールスターキャストだということは知りませんでした。
すごいんです。
主役の地方検事ジム・ギャリソンは、ケビン・コスナーが演じてます。
その妻は、見たことのある顔で、シシー・スペイセク。ぼくは「キャリー」を最初に思い出しますが、それ以外にもたくさんの作品に出てますね。
ケネディ暗殺犯とされたオズワルドは、これも「ああ知ってる顔」と思っているうちに、ゲーリー・オールドマンだと気付きました。
で、最初の方に出てくる爺さんは、ジャック・レモンにしか見えなかったのですが、本人でした。
そしてCIA関係の暗殺に関わる連中、小さな男はジョー・ペシ、けっこう上のポジションでケビン・コスナーが裁判にかける男はトミー・リー・ジョーンズ。
服役中のホモで、トミー・リー・ジョーンズと関係を持った男娼にケビン・ベーコン。
ワシントンDCに来たコスナーに、匿名で暗殺の陰謀のあらましを語る軍関係者は、すごく怪しいドナルド・サザーランド。
ケビン・コスナーのスタッフで、最後裏切る男は、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのヨンドゥ、マイケル・ルーカー。
その他、ウォルター・マッソー、ジョン・キャンディ、ウェイン・ナイトなどなど、顔を見ると「あーこれ誰だっけ」と調べなくてはいられない俳優たちがわんさか出演していました。
それだけでも観る理由になります。
もう一回は観ないかな
この映画、アカデミー賞も取っているのです。
面白いといえば面白く、最後の法廷シーンのケビン・コスナーの長い演説のようなアメリカ政府の陰謀であり、トミー・リー・ジョーンズはそれに関わっているという糾弾は、やはり聞いていて、ちょっと感動してしまいます。
でも、もう一回は観ないなあ。
だって長いんです。3時間半。
そういえば、ケビン・コスナー、一時期を代表するスターで、たくさんの人たちを映画館に呼び込む力がありましたが、観るとつらい映画もたくさんありました。
地味というか。
「フィールド・オブ・ドリームス」「ダンス・ウィズ・ウルブス」「ワイアット・アープ」あたりいい作品で面白いですが、素直に娯楽作品とは言いづらいし、「ウォーターワールド」や「ポストマン」などは、つまらないし。
それでも、今になってもう一度観てみようかという気にさせる作品も多いので、そのうち一つずつ見直して行こうかな。