今日の福井は晴れ。
なんの迷いもない晴れ。
きょうは足羽山の墓地にお墓の掃除に行きました。
ちょうど家を出た辺りから晴天になったのです。
山芝が、うちの墓の中で元気よく生えてました。
日差しが強く暑いので、全部の山芝を成敗するモチベーションは湧きませんでした。
でも、敷地の入り口から墓へと進む石敷きのL字になった参道の周りに限り芝を根こそぎにしようと頑張りました。
90分ほど、土を鎌のような形状の刃のない道具で掘り返し、ぶっとい地下茎と根っこごと引き抜いていくのです。芋蔓式ってやつですね。
額から汗が吹き出し、被っている帽子を濡らし、やがて顔にもポタポタ落ちてきました。
うちの墓、けっこう広いです。10畳間以上あるでしょうか。
1948年6月28日の福井大震災の後に、市がこの足羽山の西側を墓地としました。
ぼくが生まれる前その大震災で一番上の姉は亡くなりました。遺体は見つかりませんでした。
そういう人もたくさんいたようです。
父親は、できたばかりの足羽山の墓地を申し込み、墓を建て、長女の写真だけを納めました。
と言うことで、初めの頃に申し込んだ墓は敷地がゆったり大きくとれたのです。
今では、両親ともその墓に入ってます。
熱中症になる直前を見計らって、ぼくら夫婦は墓掃除を終え、ロウソクと線香を立ててお参りしました。
いつもは風のせいでロウソクの火はすぐに消えてしまい、線香に火をつけるのも苦労するのですが、今日は風がなく、墓参り用の特別短いロウソクですが、最後まで燃え切りました。
ぼくは一番上に長袖のシャツをきっちりボタンを止めて着てました。
車に乗り込む時に、長袖シャツを脱ぎました。
Tシャツだけになると、汗でベッタリ濡れているのがわかります。
車のシートに汗が染み込むのを少しでも無くそうと思い、背もたれを後ろに倒し、シートベルトを手で持って体から離して、ぼくは前のめりに背を伸ばしてゆっくり車を走らせました。
家に帰ると、もう昼過ぎてます。
芝をむしりながら、昼飯は冷たい麺がいいなとふと思いましたが、家内は冷たいおろし蕎麦にしようと考えていました。
以心伝心かな。
すぐにシャワーを浴びて、ビールとおろし蕎麦。
スーパーに売っている蕎麦と言っても、福井のスーパーに売っている蕎麦は、そこらのスーパーに売っている蕎麦ではありません。