福井は、戦後、福井大地震の後に、街中のお寺の墓地を全部足羽山の西半分に集めてしまいました。
このおかげで寺の敷地の一部を解放でき(借地だったりしますが)、焼けて壊滅状態の福井市の都市計画が始まったんです。
ま、同じようなことは、契機はいろいろですが、ほかの地域でも行われていて、奈良なんかでも大きな寺院の境内の一部が道路になったり商店街になったりしています。
海外では、今話題のイランが、当時のシャー(王様)がテヘランの寺院の敷地を召し上げて国家の近代化に取り組もうとしていましたが、逆に、アヤトラ・ホメイニという坊さんが率いる勢力にイラン革命を起こされてしまいました。
ちょうど、ぼくがアメリカに行っていた時に起こった革命で、イラン人の留学生たちが盛り上がっていたので覚えています。
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あれから40年、ずっと坊さんが支配してきたんですね。大統領の上に坊さんがいるの。すごい。
お墓の掃除に足羽山に行きました
それはそうとして、今日は足羽山の西墓地に、自分とこのお墓の掃除に行ってきました。
足羽山は福井の街の中にある、割合低い小さな山です。
全部車で上がれるのです。
気がついたのは落ち葉。
いくら低い山と言っても、街とは風情が違います。落ち葉目立ちますねえ。
おお、落ち葉で一句だな。なんて思いました。
しかし、どうも「落ち葉」という季語が見つかりません。
あれ?
よくよく探すと、「落葉」とか「枯葉」って冬の季語です。
ダメじゃん。
他の秋の季語と組み合わせもダメ。
こういうのが俳句の難しいところ。
季語違う 木の葉は見ずに 墓参り
墓参りは秋の季語なので、無理矢理。
これダメ、こういうのダメです。
やはり山なので、こういう光景も。
なお、墓のあるところではシャッター押しません。意図せぬものが写るとヤバイので。
ところで、山の西側全部が墓地になのですが、その墓地部分の東側の端、墓地の終わったところに弘法大師さんの大師堂があるのです。
山の上ですが、若い住職がいるようです。
この大師堂、歩いて登ってきて疲れたら休んでくださいとベンチが出ています。
んで、ちょっと引いてみると、こんな光景。
頭だけ 色づきだした 紅葉かな
墓参り うす紅降りる 大師堂
弘法の 日除けのもみじ うす紅に