中学の時の英語の先生は変な人で、頭は丸、胴体や腕と脚は一本線の絵を、英語の文章に合わせて描かせたり、英語の歌を覚えさせたり、指し棒で生徒とチャンバラしたり。
昨日思い出してた「ホワイトクリスマス」や「ジングルベル」もその時覚えました。あと「峠の我が家」なんかも。
中学生てのはすごくって、その頃覚えた歌は、その後なんかのはずみで口をついて出てきます。
その英語の先生は、3年生の時にぼくらのクラスの担任をしてくれました。
人気のある先生で、卒業した後も、先生の自宅に遊びに行く卒業生がいました。
ぼくも1、2回くらい行きましたっけ。
ぼくなんかと違って、定期的に先生の自宅へ遊びに行ってたのがいて、ぼくが仲良くしてたTくんもそうでした。
さすがに、そんな連中は数が少なくて、お互いに仲良くなっていったようです。
中学の頃は、おかっぱで前髪が横一直線で揃えていた、目が大きくて、あとで思い出すとけっこう可愛い女の子が、やはり先生の家にずっと遊びに行ってました。
彼女はだんだん大人になって、Tくんと付き合いだし、やがて結婚したということを後で知りました。
のんびりして優しくて人を笑わせたりするTくんを、彼女が好きになったのでしょう。
そのTくんの奥さんは難しい病気で早く亡くなったということが、ぼくの耳にも入ってきました。
ずいぶん前のことです。
ぼくは年金隠居ジジイになってから、散歩をしだしましたが、Tくんの家だったところの前も何回か歩き過ぎました。
その家は、もう住宅で無くなっているようです。
子供の頃は、何回も遊びに行った家です。
どうしたのか誰かに訊いてみようかなと思うのですが、つい忘れてました。