例によってPrimeVideoを漁っていると、「関ヶ原」という映画を見つけました。
最近、家内は日本映画が気に入っていて、しかも時代劇が良いようです。
岡田准一、役所広司、西岡徳馬、滝藤賢一等々出演者も豪華です。
じゃあ、これ観ようかということになりました。
出演者の方達、一生懸命やっておられました。役所広司なんかすごく良かったですよ。
ただ、この映画、何を目的として、何を意図して、何を表現しようとして作られたのかよくわかりません。
「観客は、この辺りの歴史をとても詳しく知っているんでしょ」と考えられて作られている映画です。
ストーリーというか話を語るつもりは、金輪際無いという監督の考えだけはよく理解できました。
こちらは、何年か前の「真田丸」で、この辺の流れを見ていますので、何となく話はついていけますが、あれ見てなかったら、よう分からんだろうと思います。
しかも、セリフは聞き取りづらく作ってあります。
ひどいのは、関ヶ原の合戦シーン。
語るつもりが無いのなら、あれだけ長々とぐちゃぐちゃしたシーンをぼくらに見せたのは何故なのでしょうか?
ただ、人と人が揉み合っているのですが、どちらがどこの軍勢なのか、どこの兵隊なのかが分からないように作ってあるのです。
散々、訳のわからない乱闘シーンを見せつけられた挙げ句が、突然、役所広司の家康が、嬉しそうに鬨の声を上げたので、ああ合戦が終了したと分かったような次第。
小早川が裏切って決着がついたのは、よく知っています。
その小早川(東出昌大)が、あれやこれやと迷ったのも知っています。
しかし、この映画では、その表現ですら無茶苦茶わかりづらいのです。
正直、酷い映画でした。
しかも2時間を超える長さ。
合戦シーン見てると、お金もかかってそうです。
もったいなかったね。
何も考えずに岡田准一の兜を冠った全身ショットを、自然の中で写していましたが、せめてもうちょっと気を使って撮ってあげれば良かったのに。
やはり監督する以上は、何かを考えるべきです。