この前図書館で借りてきた「戦国大名・伊勢宗瑞」というのは、黒田基樹という人、たぶん学者が書いた本です。
この伊勢宗瑞というのは北条早雲のことで、その前は、伊勢新九郎盛時という名前でした。
まだ読み始めたばかりなのですが、人の名前がたくさん出てきて、そして乱の名前も多いのです。
でね、まだ32ページあたりなのですが、足利茶々丸という名前が出てくるに及んで、「ああ、これは室町時代をちゃんと復習しないと読むの大変だな」と思ったのです。
足利尊氏が開いた室町幕府なのですが、その話は「太平記」を読めば良いのです。
幸い、以前より青空文庫に吉川英治の「私本太平記」がありますので、ぼくも何年か前に読ませてもらいました。
どうも、この頃は主従関係というのが、江戸時代とは違っていて、尊氏にしても高師直との関係をみると、なんか変な感じですし、家の家督相続も江戸時代よりは随分フリーだったですし、ぼくらの固定観念で見ると、ちょっと勘違いしそうな感じです。
で、幕府の出来方の影響なのか、幕府の力があまり強くは無いようで、「乱」てのが多いですね。
とにかく本を読む前に勉強だと、応仁の乱とか明応の政変とかをさらっと見ていきます。
こういう時は、Wikipedia。
どんどん学ばねば。
本を読む前に、時間がかかりそうです。
人の名前がたくさん出てきますから。
そんな中で、「日野富子」という名前が目に付き、昨日の夜は、それを調べてました。
知った名前なのですが、忘れてました。
この女性おもしろいですね。
8代将軍 義政の正室で、9代将軍 義尚の母です。
悪女、守銭奴、天下の悪妻等悪口の多い人です。
応仁の乱は複雑なのですが、彼女も原因に深く関わっています。
西軍東軍に分かれて戦った乱なのですが、この人、両陣営の大名たちに多額の金を貸し付けたり、米の投機をしたりしてだいぶ儲けてたみたいです。
応仁の乱の後も、京都の七口に関所を設けて、戦乱で焼けた内裏の修復、諸祭礼の費用にという名目で関銭を取り、そのほとんどを自分の懐に入れてたらしい。
自分の息子が早く死ねば、次の将軍を決めたりとか、それが自分と対立すれば、有力大名と組んでクーデター起こして、さっさと将軍をすげ替えたりしました。
それでいて、関白の一条兼良に多額の献金をして、源氏物語の講義をしてもらったりしているんですよ。
昨日の晩は、すっかり彼女のおかげで楽しんでしまいました。
まあしかし、室町時代は油断できません。
関東のこともだいぶいろいろありそうです。
いやあ、本読む前に時間かかりそう。
この本、期限延長して、その後は再度借り直すようなことになりそうです。