子供の頃のように

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横溝正史と少年少女向けジュブナイル 「横溝正史探偵小説選2」

昨日借りて来た1冊

横溝正史探偵小説選〈2〉 (論創ミステリ叢書)

横溝正史探偵小説選〈2〉 (論創ミステリ叢書)

 

 

「児童誌に発表された少年少女向けのジュヴナイル作品を一冊にまとめ、横溝ファンの手元にお届けする」というコンセプトの本であります。

 

 

横溝正史とジュヴナイル

「解題」と題された黒田明氏が書かれている巻末の解説の一部を抜粋して引用します。なお、文章は変更して短縮した部分があり、読みづらいのはぼくの所為です。

 

横溝正史と少年小説の結びつきは古く、最初に商業誌へ発表したジュヴナイル作品は、1927(昭和2)年に森下雨村名義で発表された「怪人魔人」。

薬剤師の道を捨てて編集者となってからは「新青年」や「探偵趣味」その他の雑誌に数多く作品を発表しているが、その一方で少年小説の分野でもおうせいな執筆活動を展開していた。

1932(昭和7)年には博文社を辞して専業作家となる。身体をこわして療養生活を送った2、3年後から多くの作品を執筆し始める。

 

元警視庁捜査一課長という経歴の白髪の私立探偵・由利麟太郎と新日報社の敏腕記者三津木俊助を探偵役に配した由利・三津木シリーズは好評をもって迎えられた。

この由利・三津木シリーズにおけるジュヴナイル作品の第1作が1937(昭和12)年に発表された「幽霊鉄仮面」。これが御子柴進少年のデビュー作となる。

 

戦争中は執筆に制限があったが、1948(昭和23)年に「怪獣男爵」を引っさげジュヴナイルの世界に帰ってきた。

この頃、「本陣殺人事件」「獄門島」などの作品も次々に世に出した。

ジュヴナイルでも、「夜行怪人」「大迷宮」「仮面城」などが矢継ぎ早に発表された。

 

ということで、横溝正史と少年少女向けのジュヴナイル作品というのは、かなり深い繋がりがあるのです。

 

ぼくもいくつかの作品を読んでいますが、正直、江戸川乱歩怪人二十面相を敵役にした少年探偵団シリーズよりも、横溝ジュヴナイルの方が好きです。

 

 

この本のコンテンツ

上に書いたように、横溝正史の少年少女向けジュヴナイルなのですが、

創作編と随筆編からなっています。

 

なお、随筆編は13ページほどしかありません。

 

創作編

三津木俊助・御子柴進の事件簿

   孔雀扇の秘密

   赤いチューリップ

   魔人都市

   怪盗XYZ おりの中の男

怪人魔人
爆発手紙
渦巻く濃霧
曲馬団に咲く花
変幻幽霊盗賊
笑ふ紳士
鋼鉄仮面王
薊を持つ支那

誰が犯人か?

   匂う抽斗の巻

   目撃者

 

こういう目次であります。

なお、「薊」は「あざみ」です。

 

終わりの方の、「誰が犯人か?」の2つは、小説というよりも推理クイズみたいな感じのもので、ページ数も少ないです。

 

随筆編

「大迷宮」について
子供のための探偵小説
ミステリー好きの少年少女諸君へ

 

3つの短い随筆で書かれているのは、

探偵小説だから子供に悪いという訳ではなく、良いものと悪いものがあり、良いものならば、もっともっと子供に読まれた方がいいのでは無いか。

子供にゆめや活動力の源を与える一方、判断力や考える才能を少しでも伸ばすようにというのが、小説を書いている間抱き続けた願望である。

子供たちに必要なのは、夢であり飛躍する心である。一番瑞々しい頭と心を持つ少年時代に、それらを与えたい。

 

というような内容です。

 

 

さて、読み始めましょう

小説部分は530ページほどです。

上記のようにたくさん入ってます。たくさん過ぎて、読み終えても感想などは書きませんが、楽しみです。

 

横溝正史の書いた少年少女向けの探偵小説に馴染みのない方もいらっしゃると思いますが、本当に面白いです。

子供向けだからなどとおっしゃらず、もし機会があれば是非読んでみることをお勧めします。

 

そんじゃ読み始めましょうか。

 

ぼくは、行儀が悪く、寝転んで本を読むことが多いです。

その体勢では、天井の灯だけではちょっと暗いので、どうしようかと思ってたら、USBから電源とって小さなLEDライトを点ける安物ライトを買っていたのを思い出しました。

車中泊の時に使うつもりで、車に放り込んでおいたのを取ってきて、これをモバイルバッテリーにぶっ刺すと、ベッドの上で使える読書灯になりました。

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一番明るいスポットを本のページからずらして置くと、けっこう具合良いです。