70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

チャーチルの映画 ゲイリー・オールドマンのメイクが話題になったやつ

観ていないくせに、あんまり面白く無いかもと思って敬遠している映画を、なんかのはずみで観てしまい、実はすごく面白かったというパターンです。

 

 

日本人・辻一弘さんの特殊メークが話題になった作品ですよね。

そのことだけがぼくの頭にあり、確かに映画の写真なんか見ると、「ええ!!これ本当にゲイリー・オールドマン?」と大きなインパクトを受けるのですが、「それで話題になった映画」という先入観が芽生えてしまったのです。

去年の映画ですよね。それがプライムビデオで観れるので、「がんばっているじゃん」と、つい観てしまいました。

 

ところで、ついでに言い訳しますが、ぼくは昼の3時からビール飲みながら「赤い霊柩車」を見てましたが、ビールは350cc1缶だけで、その後日本酒を煎茶の小さな器で一杯だけしか飲まず、5時半には甘いものを食べ、コーヒーを飲んでおり、車の運転をしないだけで、特に酔っている状態ではありません。

 

さて、第二次世界大戦時のイギリスの歴史は、ただチャーチルのVサインだけしか覚えていません。

映画は、こんなストーリーを語ってくれます。

 

あらすじ

ナチスドイツがヨーロッパを荒らし回り、ベルギーにもフランスにも侵攻している時、イギリスは与党も野党も協力して、国家総動員で国を守らねばの状態です。

野党は協力の条件に、現在の首相の退陣を要求します。

与党はこれを呑みます。

で、与党の幹部たちが集まり相談します。

あいつだな」

「野党が受け入れるのはあいつしかいない」

「あいつの名前を私に聞かせないでくれ」

という結果、みんな嫌々ながら、「あいつ」、ウィンストン・チャーチルが首相になってしまいます。

任命する国王も嫌々。

 

はい、みんなに嫌われています。味方は一人もいません。

個性が強すぎて、みんな嫌いなんです。チャーチル

与党の主要メンバーは、すぐに罷免決議の用意を裏でしています。

 

ナチスの進撃は凄まじく、フランスもダメダメの状態。

イギリスの陸軍は、大陸のドーバー海峡そばで全滅の危機。

どんな状況であっても、あくまでチャーチルは徹底抗戦。

しかし、与党の上の方は、ヒトラー講和条約を結ぼうと考えています。

 

さあ、チャーチルどうするのか。悩みます、すごく悩みます。

まあ歴史ですから、結論は分かっていますが、本当にこのゲイリー・オールドマン演じるチャーチルが魅力的なんです。

 

歴史上は無かった、この映画のフィクションらしいですが、悩むチャーチルはお迎えの車を途中で飛び出し、地下鉄に乗ってみます。

国民の声を聞こう。

地下鉄の乗り方も知りませんが、「あれ?総理大臣だ」と驚く市民に教えてもらい、チャーチルは地下鉄に乗ります。

みんな驚くの。

実際、地下鉄に乗ってきた総理大臣に、素直に気がつくものでしょうか、ということは考えてはいけません。

チャーチルは、地下鉄の乗客に聞きます。

徹底抗戦か、ナチス講和条約を結ぶべきか?

みんなの意見は一致していました。

このシーン、ぐっときます。

さあ、そして、悩みを脱したチャーチルは、国会で演説を行います。

 

 

これ観なくっちゃ!!

まだご覧になっていない方は、Amazonプライムビデオで観ることが出来ます。

プライム会員でない人は、借りましょう。

すでに観た人も、もう一度観ましょう。

 

地味な、色彩は暗めの映画です。

でも、わくわくします。感動します。とても面白いです。

 

 

そうだ、チャーチルは地下鉄の中で、赤ん坊を抱えた女性にも名前と意見を聞きます。

彼女は、自分の赤ちゃんが、チャーチルに似ていると言います。

「そう、ほとんどの赤ん坊は私に似ているんだよ」

チャーチルは丸々としていて、すでに髪の毛も薄めで、確かに赤ちゃんのような顔です。

可愛いブタちゃんといった風情。

すごいね、これゲイリー・オールドマンが演じているんですよ。

でもね、本当のチャーチルの写真見たら、映画の顔とは、だいぶ違います。

うふふ、イメージなんです。

ぼくらはまるでチャーチルだと思って観ています。

演じたキャラクターもイメージなんでしょうね。

 

ところで、地下鉄の中で葉巻を吸ってはいけないと、誰か注意して欲しかったです。