007「ノー・タイム・トゥ・ダイ」は、長くて、変な映画でした。
ま、他の人が演じているジェームス・ボンドも、基本的に007はおかしな映画でしたけど。
ダニエル・クレイグの007は、けっこうまともに作っていたシリーズでした。この作品は、このシリーズの最後の煮詰まったところをどうぞって感じなのでしょう。
とりあえず敵の本拠地に乗り込んでしまって、1人ではどうにもできないんだけど、敵ボスの前に出て、ああもう降参という状態になってから、Qが持たせてくれた秘密兵器を使って、拳銃も撃ちまくって最後に勝利という、過去からの007の黄金パターンを、この作品も踏襲してます。
今回も、潜水艇にも変化するグライダーで敵の島に忍び込むあたりで「ああ007」と不思議な安堵感を覚えてしまいました。
ぼくが小学生のころ母親に連れて行ってもらったショーン・コネリーの007を思い出します。
ダニエル・クレイグのシリーズは、この黄金パターンに乗らないように気をつけて作ってたのですが、いよいよこのシリーズも終わるし、あの最後なので、最初の頃のシリーズに敬意を表したのでしょうか。
最後が007シリーズらしくないから、「ほら、これ、ちゃんと007の映画ですよ」と、らしい部分を見せたんでしょうか。
ご贔屓のレア・セドゥは、どことなく変わってました。少し体がしっかりしたって感じ。調べたら36歳。
ぼくは彼女がとても好きですけど、変な顔だなとは思ってました。雰囲気が、いい女なんです。顔を少し斜めにしてるし。
今回は正面切って「どうだ」と顔を向けてきました。やっぱり変な顔。
それでも、良いんじゃないでしょうか。
長い映画だから、観終わってぐったりしてるのですが、相撲も観終わってぐったりしてたし、小説も読むのがやたら時間がかかるようになったし、それって歳とったということなんでしょうか。
そんなことを思いながら読んでいるエッセイ集のことを、そのうち紹介しましょう。