朝刊を見て、家内が「繊協会館が今日からオープンやって書いてある」と言います。
繊協会館というのは、繊維協会の会館という意味で名付けられたビルです。
昔、福井にはガチャ万と呼ばれた時代がありました。
福井は繊維王国の時代があり、織機の横糸を走らせるガチャって音がするたびに1万円儲かるってことでガチャ万と呼ばれたのです。
ぼくが本当に小さな時代、いや、生まれる前の頃のことです。1反の織物にはすごい数の横糸があって、しかもそんな昔の1万円は今の1万円とはだいぶ違うから、当時の福井の繊維業界の勢いが想像できますね。
その後、繊維などの軽工業は、どんどん他のアジアの国々が行うようになり、福井の繊維産業は衰えてしまいました。
その福井の繊維業界が崖っぷちギリギリで耐えていた頃に、駅前からそれほど遠く無いところ、市役所のすぐ近くに繊維協会がビルを建てたのです。
割と大きめのビルでしたが、今となってはすごく古い建物となってしまってました。60年近く経過してたんじゃ無いでしょか。
そのビルを建て替える計画ができ、全体がどうなるのかぼくは知りませんけども、バスターミナルになっていた1階のビルの後側のバスが発着するヤード部分に新しいビルを建てていたのは散歩の際に何度も見ていました。
確か、古いビルもまだ残っていたと思いますが、今日オープンということならば、散歩のついでに見てこようかと思いました。
ビルを撮るのは難しいですね。
とりあえず北側の入り口を見つけて、中に入りました。
面積の小さなビルで、結構手堅い店子さんたちの名がエレベーターの横のパネルに書かれてます。
古いビルも残っていて図面の黄色いのがそうです。現在、足場組んで工事中。
左が新しいビル、右が古いビルです。
これからどうなるんでしょうか。
家内に見せてやろうと写真撮ってみましたが、割合あっさりした反応だったので、ブログにも貼り付けちゃいました。
繊維業界が消えていく時(今でも残っている会社もちゃんとあります)、時代の流れで産業が消えていくってことなんだなと感じました。
そういうものなんです。当たり前で自然です。