前も書きました。
昔、東京の大森に住んでしました。山側も海側も両方です。
国鉄大森駅の東口に二番館あるいは三番館(映画が安く見れる館)が2、3軒並んでいたと思います。
その一軒に入ったのです。
夜でした。
やってたのは「危険の報酬」。
昔々イブ・モンタンが主演したのも観てますが、これはリメイクのアメリカ映画。ロイ・シャイダーが主演してました。
ニトログリセリンを運ぶんです。ガタガタの道をトラックに積んで。
衝撃があれば爆発してしまいます。
まあ、イブ・モンタンのフランス映画の方が趣があったと思いますが、とにかく映画が終わりました。
筋書き、今はもう憶えてませんが、たぶん主人公は生き残ったと思います。
アメリカ映画は、南米が舞台だったでしょうか。
エンドロールは、ジャングルの上、低空飛行のヘリコプターからの映像でした。
ぼくは、エンドロールは、ちゃんと見ない人なんです。
さっさと立ち上がって映画館を出るんです。いつもは。
でも、その映画のエンドロールのときは、一回立ち上がりましたが、すぐに腰を下ろしました。
その映画の最後に掛かっている音楽はジャズ。アルトサックス。
その音は、ぼくが知っているあの人でした。ブラインドテストなんか全く得意で無くても絶対にわかるあの人、バードです。
バードに決まっています。
なんで、そんな古い演奏が、この映画に使われてるんでしょ。
ぼくは、バードの演奏が終わるまで出れませんでした。
エンドロールの最後に、チャーリー・パーカーって出ました。曲はI'll remember april だったと思います。
あ、バードって、チャリー・パーカーのことです。
今日は、それとは違う曲です。これ聴くとしゃがみ込みたくなるです。