70代の真実

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「ジョーカー」 ぼそぼそ語り、ネタバレてます

去年の11月に、「ジョーカー」を観に行こうとして上映時間が予想とは違っていたので、観ないで帰ったって日記を書きました。

 

帰ってから、もう一度上映時間を確認して観に行こうかとも思いましたが、なんとなく暗そうな映画みたいな気がして観ずにいました。

 

でね、年が変わって、この「ジョーカー」ビデオで出ているのですね。レンタル可。

一度観ようと思った作品なのですが、ビデオも、観るか観ないか、どうしようと思いながらスルーしました。

なんとなく気が進まなかったのです。

アカデミー賞主演男優賞なのに。

ホアキン・フェニックスは気に入っているのに。

 

Amazonで399円。

うちのテレビ環境では、Amazonならテレビで観れるのです。

Amazonは返しに行かなくてもいいし。

 

まあ、いろいろ迷いましたが観たのです、結局。

ジョーカー(字幕版)

ジョーカー(字幕版)

  • 発売日: 2019/12/06
  • メディア: Prime Video
 

 

暗い。

希望がない。

あんまりや。

 

そういう映画です。

主演のホアキン・フェニックス、ずいぶん痩せました。意図的に映画のために痩せたみたいです。

昔、デ・ニーロがやってから(まあ、その前にもやった人いるでしょうが)、そういうのが名優とか役への取り組みとか言われるようになったのかな。

 

デ・ニーロも出演してます。

 

ホアキン・フェニックス演じるアーサー・フレック(ジョーカー)を観てたら、ああ、この役デ・ニーロが若かったらやったんだろうなと思いました。

あれ、やったじゃない。

「タクシー・ドライバー」で。

 

ホアキン自身、デ・ニーロの昔の演技を意識してたんじゃないかなって気がします。

すごく、若い頃のデ・ニーロが匂うのです。

 

 

ああ、この記事、この映画観て思いついたことを脈絡もなく書くのが目的なのです。

悪しからず。

 

 

この映画の簡単な説明

あ、「ジョーカー」てのは、バットマンに出てくるピエロの扮装した悪役です。

この映画は、アーサー・フレックというコメディアン志望の男が、自分の救いの無いすごく不幸な人生に対して、持って行き場のない怒りと絶望を爆発させて、結果、あのジョーカーになっていく直前までを描いています。

 

バットマンは出てこないのですが、子供の頃のブルース・ウェインとその父親は出てきますし、舞台はゴッサムティーです。

 

 

同じアパートの女 妄想、そしてきっと殺したんだ

アーサー(ホアキン・フェニックス)は、ボロいアパートに母親と二人で暮らしています。

コメディアン志望なのですが、なかなか目が出ません。

 

ある日エレベーターで自分の部屋の階に上ろうとしていると、小さな子供連れの若い黒人の女性が乗り込んできます。

きれいな女です。ぼくは、ぱっと見アリシア・キーズに似ていると思いました。

ぼくの思い込みでしょうか。

ジー・ビーツという女優です。

 

アーサーは、彼女が気に入ったようです。

1日付け回したりしてました。

 

ある日、地下鉄で3人の証券マンを撃ち殺した後、気分が高揚し、彼女の部屋を訪ねて、いきなりキスをします。

それから二人は付き合い出します。

なんかいい感じです。暗く、ひたすら暗いこの映画で、唯一の救いのあるシーンが、彼女と共に映し出されます。

 

でもね、これ、映画の中ではハッキリ言わないけど、アーサーの妄想です。と、思います。

母親を殺した後だったかな、アーサーは彼女の部屋に行きます。

ドアが開いてました。正確に言うと鍵が掛かってなかった。

アーサーは部屋に入り、ソファーに座ってます。

そこに彼女が帰ってきました。その時に、「なにをしてるの」と極めて当然な質問の後、「確か、アーサーよね」みたいなことを彼女が言います。

付き合ってなかったんだ。

妄想。

その後、アーサーがドアを開けて廊下を自分の部屋に向かって歩いていくのです。

きっと彼女は殺されたんだと思います。

 

 

これと同じような感じのシーンがラストにありました。

アーサーは捕まっています。

当然ですね、悪事を重ねまくってますから。

で、精神セラピストみたいな女性と対面して話をしています。

次のシーンで、アーサーは廊下を歩いていきます。足跡が赤いです。血です。

彼女を殺したんでしょう。

 

そんな感じ。はっきり殺したシーンは見せませんが、きっと殺したんだと思わせるんです。

 

 

救われない

アーサーは、母親から「ハッピー」って呼ばれてます。

実は、アーサーは、この母親の養子です。捨て子だったんです、元は。

んで、母親は若い時から頭がおかしかったのです。

 

小さな時から、母親から酷い虐待を受けてました。

それでも、いつもヘラヘラ笑っているのです。

だから、母親は「ハッピー」って彼を呼ぶのです。

実際、ハッピーなことなんか、彼の人生には一度も無かったのに。

 

 

痩せたホアキン・フェニックスって

ホアキンは、あのものすごいゲジゲジ眉毛が特徴ですよね。

でも、この映画で演じるのはジョーカー。

山場では、ピエロのメイクしています。

白く塗りつぶしてますから、眉毛もかくれます。

眉毛見えないと、普通のルックス。

 

で、痩せて、細身の服を着て、踊るようなポーズ、あるいは実際踊るのですが、これがなかなか良いです。

 

 

良い映画ですよ

Amazonでビデオを借りると、1ヶ月借りられていますが、一回見出すと、48時間で切れます。

48時間は観れるのです。

いつもは、2回は観ます。

でも、この映画は、1回だけにしておこうかな。

 

良い映画なのですが、観ているのが辛いのです。