読むと俳句始めちゃいますぜ
はい、単純に本の紹介です。
ぼくはこの本読んで、下手な俳句作りだしました。
夏井いつきって「プレバト」てテレビ番組で、芸能人の作る俳句の批評と評価をして人気ありますよね。
福井は、民放テレビのチャネルが少ないので、2、3ヶ月遅れで土曜の昼過ぎに放送されています。
このおばちゃんの最大の功績は、俳句を一般に広める啓蒙的な活動ですね。
テレビで見ていても、とにかくわかりやすい。
身近では無い俳句というものを突然自分の身の回りの世界に差し込んでくる。
なんか取っつきにくいでしょ俳句って。
それが身近に思えてくるというのは、とても凄いことです。
この本は俳句を始める前に聞きたい40のことをQ&A方式で書いています。
その他に、ちょっとしたコラム、そして岸本葉子ってエッセイストと、「俳句あるあるお悩み対談」てのが載っています。
夏井いつきの偉いところは、別にどんな言葉でもいいじゃない、文語でなくても、とにかくなんか作ってみようという楽なスタンスで、ぼくらを俳句の世界に誘い込むところです。
日常のちょっとしたことを俳句にしてみなさいよ。
適当に五七五にのせて、なんか季語をつければ、俳句になるでしょうと、なんか簡単みたいな気持ちにさせられてしまうのです。
「詩があるかしら?の部分はほとんど季語が担ってくれる。なんてことない出来事と季語の取り合わせが、自ずと詩を発してくれる。下手に自分でポエムを込めなくていい」
という態度なのです。
「むしろ下手に感性に頼らない。30分で忘れるようなことをコツコツ書いていけばいい」
とまで言うのです。
「だってあなた、何もないって言いながら、ツィッターに何か書いているじゃない」だって。
安心するでしょう。
この本読んでも読まなくても、大した変わりは無いのですが、読むと俳句始めてしまいますよ。
でね、お調子者のぼくは、このブログでもお分かりの通り、交通標語か俳句かわからないようなものを書き散らかしている次第です。
やってるうちに気がついたのは、五七五とか、季語とかルールがあるし、特に季語なんて、ぼくらが認識しないような事柄や、今となっては、その言葉その季節にそぐわないとか、え?なんでこれ季語じゃ無いのとか、歳時記買って来なければ対応できない状況なんですが、こういう面倒なルールを守って作るって、やっぱこれ「遊び」なんですね。
そういうルール無視で、おれの文学とかおれの芸術とか言う人は、そういうのすれば良いし、でも不自由なルール守って、どうせすごく短いのだからと、そういう「遊び」として凡人は楽しめば良いんじゃないのと思えてきました。
まあ、そういう世界を垣間見せてくれる本なんです。