ボックススカートから細い足が出ていて、ああ高校生だなって思いました。
昼下がりのドラッグストアのレジは、1つしか開けてなくて、ぼくらが3組目の客です。
前にはブレザーの制服を着た女子高校生が2人、それぞれ小さなお菓子と何かもう一つ手に持って順番を待ってます。
先頭の女性客のレジが終わりにかかってました。
目の前の細い女の子が財布を取り出しました。
細い体つきで背が高く、頭が小さい。
後で、家内が「可愛い」と言ってました。そういう感じの子。そういう可愛さ。
黒い長財布。
長い辺で二つに折れていて、それを広げてます。
かなり大きな財布。
なんで高校生が、そんなでかい財布持ってるの?
この店は万引き防止のためか、レジの前を通らないと外に出れません。しかも、そのレジの前の通路は狭く、自分が何も買わないで出る状況以外は、前の支払い客を押しのけて出ようという気にはなりません。
家内が商品の支払いをしますので、ぼくは家内と一緒に列で待っているのです。
ぼくは家内の前にいますから、前の女子高生の財布を目の前で見ています。
なんで高校生が、こんなでかい財布持ってるの?
あとで家内に聞いたら、あの中にいろんなポイントカードとかレシートとか入っているじゃないのとの答え。
まさか現金がたくさん入っているはず無いでしょう。
ポーチみたいに使っているという断定。
でもさ、そんなのオバちゃんみたいじゃない。
可愛い子達ですよ。色気のない。
いかにも田舎の高校生。でも、ちょっとオシャレに興味はある、みたいな。
要するに子供。
なんでオバちゃんみたいなでかい財布使うの?
ほんの少しだけがっかりして、ぼくは車のエンジンかけて、家内を乗せて家に帰りました。
もっと小さな可愛い財布使って欲しかった。
なお、この写真は単なるフリー画像で、ぼくらの前にレジ順番を待っていた子ではありません。