70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

USA20 長い旅行の終わり

デラウェア

家についてのアメリカ人と日本人の考えというか感覚は、なんか違うみたいです。

照明だって、日本みたいに天井からこうこうとというのより、スタンドだけで薄暗い部屋にしてたり、日当たりの好みも日本とは違います。

 

ぼくたちが訪れた家は、森の中の一軒家です。

森を買って、重機と友達の助けを借りて、道と家の用地を切り開き、自分たちで建てた家です。

これで2軒目らしいです。

最初に建てた家は、売れたので、今の家を建てたのです。

ぼくらから見れば、よその家からずいぶん離れていて、淋しい気がしますが、そういうのが良いらしいのです。

その時点でも、何人か家を見に来て売って欲しいと言われていると聞きました。

土地よりも建物に注目して売買が行われるのですね。

 

そんな所ですから、自衛も必要で、銃も何丁か置いてありました。

寝室にも置いてあるのは、奥さんが嫌がるので内緒だそうです。

 

ボートに乗って釣りをしたり、家庭料理に舌鼓をうったり、Mくんも十分満足してくれました。

大きな寸胴鍋に、ワタリガニをたんまり入れて、コショウたっぷりで茹でたのをたらふく食べたのは、この時だったのか、その前に行った時なのか、記憶が確かではありません。

 

ワシントンD.C.

道に迷うんだよと言い訳しながら首都に入りましたが、今回はなんとか迷わずに済みました。

ホワイトハウスリンカーン像、リフレクションプールなどを見物したり、ポトマック川の桜の木を見ながら弁当食べたりして、ジョージタウンあたりに宿をとりました。

 

夜食事しようと外に出ました。ぼくはポロシャツ、Mくんはニューヨークで買って気に入っているTシャツ姿です。

この時、初めて入店を断られました。

理由は、この店は襟の付いたものを着なければならないということです。MくんのTシャツが引っかかりました。

仕方ないのでホテルに戻って着替えて、もう一度トライ。今度は問題なく入店できました。

 

割合、気楽な国ですが、高級では無い店でも、襟のあるものとか、ジャケット着用とか決められていることがあり、そうで無い服装の人は断ったりするのです。

この時以降、ぼくは海外で夜食事に行く時は、気候にもよりますが出来るだけジャケットを持って行くことにしています。Tシャツでも上に着るジャケットに襟があればOKですから。

 

マイアミでMくんと別れて

 

クリーブランドに戻った後、ぼくとMくんは、しばらく休んでから、飛行機に乗ってマイアミに行きました。

これは

に書きました。

これを書いた時には、昔話USAって書く予定がなかったので、Mくんの説明も面倒なんで、まるで1人で行ったみたいな書き方でしたが、実際には、2人で行きました。

引き上げる時には、マイアミの空港からMくんは次の転校先のデンバーに向かって飛行機に乗りました。

気軽に挨拶して別れました。

彼を見送ってから、ぼくは1人でクリーブランドに向かう飛行機に乗りました。

それ以来、40年になりますが、Mくんの消息は知りません。

 

そして、ぼくのロングバケーション、長い旅行は終了しました。