昔、ぼくが東京で勤めていた時、仕事帰りに覗いた本屋で、少しビックリしたことがある。
本屋でビックリしたのは、過去二回あって、一つは、横で雑誌を立ち読みしてたのが小林麻美(現田辺エージェンシーの社長夫人)だった時と、もう一つがこの時。
棚に「山口百恵は菩薩である」というタイトルの本があって、タイトル自体イッているけど、著者が、なんと平岡正明なのだった。
ここで、お分かりとは思いますが、念のために、この前亡くなった作曲家は、平尾昌晃、ここで登場したのは平岡正明で、全く違う人物です。
平岡正明は、学生時代に数冊貸してくれた人がいて、「なんだこれは」と思いながら読んでしまった。その後、自力で二、三冊読んだっけ。
ピアニストの山下洋輔は、平岡正明はジャズメンが何の気なしに出した音について、本人が意識していなかったものすごい意味を 見つけるみたいことを書いたが、実際そんな気がする。
変な人だな。それがこんな本を書いていた。うれしい驚き。
そんなことを思い出して、ネットで調べてみると、10年ほど前に亡くなっていた。えらい沢山の著作がある。
読んでみよう。
市立図書館のサイトを調べると、けっこうたくさんある。
「石原莞爾試論」があった。関東軍。満州国だ。支那事変を勝手におっ始めたが、アメリカと戦争するのは反対、東條英機のバカと言っていた男だ。興味があって、そのうち調べようと思っていた。
それに、どうしても手にできなかった処女作、「韃靼人ふうのきんたまのにぎりかた」まである。紀伊國屋の女性店員にこの本があるかを聞いてみようと思いながら、ついに口にできなかった本だ。
これらに「ボディ&ソウル」を加えた3冊を紙に書籍番号などを記して、図書館の人に頼んで書庫から出してきてもらい、借りてきた。
さあ、読もう。しかし、これらの本の紹介文は書かないのだ。
書くかも知れないけど。