70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

「任務の終わり」スティーヴン・キング ホッジス3部作の最終話。強烈に面白いです。「ファインダーズ・キーパーズ」読んで辛かった人、是非この作品を読んで下さい。

偉大な作家スティーブン・キングは、やはり強烈にすごいのです。というか上手。というか、やはり粘着質。面白い話を作るためのしつこさが素晴らしい。

 

何、このたくさんのお魚は?

そう思うあなた、この作品を読み進む都度になるほどと表紙の絵を理解するのです。

 

ホッジス3部作の最終話です。

ここに辿り着くまでに、「メルセデス・キラー」上下、「ファインダーズ・キーパーズ」上下と長い道のりでした。特に直前作の「ファインダーズ・キーパーズ」はキングの文学に対する粘着的な愛情に押しつぶされそうになり、辛かったです、一応ぼく個人の感情なのですけどね。

しかし、「ファインダーズ・キーパーズ」を読んで苦しんだとしても、この「任務の終わり」は必ず読みましょう。

この面白さは、直前作で疲れ果てたあなたに小説を読む喜びを思い出させてくれます。

 

今にして思えば、ホッジス物は、第1作の「メルセデス・キラー」と、この「任務の終わり」の2部作で良かったんじゃないか、そんな申し訳ないような罰当たりの素直な感情がふつふつと湧いてくるぼくを、どうか多くのキングファンの皆さん、許してください。

 

とにかく3部作の中で、ダントツに面白い作品です。

この3つの作品、あるいは罰当たりな読者は2部作でいいと言い張っているホッジス物は、シリーズ全体で一つの物語であって、その最後の作品こそが3部作全体のクライマックスであり、一番面白いのが当然なんですねえ。

 

ああ物語というのは、こんなにしつこく丁寧に全体の設計図を作り、あとで「ああ、前の方で書いていたことは、ここでこういうに使いたくて書いたんだ。物語ってのは、ここまで粘着質でしつこく細部まで気を配って作るものなんだ」ということを強烈に思い知らせてくれる偉大なスティーヴン・キングなんです。

特に最後のあたりは、読者の心はキングの意図した通りに操られ、ハラハラドキドキ、そして思った通りの結末解決となっていきます。すごいですキング。

 

福井市の図書館の貸出期間は2週間。

昨日の晩読み終わって、今日が返却日です。

上下2冊を2週間かけて読みました。読むの遅いですね、年寄りは根気がないし、新しく買ったウクレレのために幾つかのジャズスタンダードナンバーのウクレレタブ譜YouTubeで見つけて、4本線のアルファベット練習帳に、罫線をウクレレの弦に見立てて書き写し、さらにそれをウクレレで弾いてみたりしてましたし。

今日の朝、図書館のサイトにアクセスして、返却期限をもう2週間延長しました。

もう一回読むのです。

もう一回、なるほどなあと感心しながら面白がるんです。

もう一回読まずにはおれません。

 

ああ、前に予約していた「広瀬は天下をとりにいく」と「ファラオの密室」も準備ができてて、今月27日までに取りに行かねばならないのですけども。

 

 

 

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