両親を亡くし、この世でたった一人となった少年が、六尺棒を振り回して襲ってくるものを叩きのめす。
こういう少年の話、どこかで読みました。
そう、冲方丁の「剣樹抄」です。あっちは江戸時代、こっちの「室町無頼」は室町時代。
ま、両方とも面白いのですけども。
そういうどうでも良い話を最初に書いてはいけないですね。
この室町無頼を読みながら、結末をどうするんだろうと、ずっと考えてました。
結末次第では、こんなに面白い話が、最後「まあ、こんなものか」程度の感想で終わる可能性もあります。
そういう訳で、読んでいる途中で、これすげく面白いんだぜと、結末を読む前に書いておいたのです。
で、結末まで読みました。
心配する必要はありませんでした。この終わり方だよな、と納得しました。
読了して、無茶苦茶面白いと素直に思っています。
どんな話かは書かないでおくつもりです。
読んでください。
考えてみれば、こういうの「水滸伝」の日本版バージョンなのかなという気もします。
長さも登場人物の数もスケールも圧倒的に違うけど、もしかしてこれ、北方謙三「水滸伝」よりも面白いかもしれません。
ぼくは、あっちも好きなんですけどね。
ランキングに参加しています。バナーにクリックいただけるとうれしいです。