とりあえず、こういうのを貼り付けておきましょう。
ぼくね、こういう変なのが時々好きなんです。
変だからといって、面白いとは限らなかったりするんですけど。
とりあえず、わかるように説明をしておきましょう。
Vチューバーってのをご存知でしょうか?
バーチャルユーチューバーってやつで、自分の姿ではなく、なんらかのアバターで登場するんです。例えば開襟シャツに背広を着たダルメシアンの姿で出てきたりするんです。
で、「極道系」と謳っているのは「極道がやっているVチューバー」ってことなんです。
そして、その極道ってのは、殺人の罪で刑務所に入っていて出てきたばかりの浦島太郎、三船達磨っていうおっさんなんです。
三船達磨は長い間刑務所に入っていて、ようやく刑期を終えてシャバに出てきました。
迎えにきてくれたのは、弟分とその舎弟みたいな若い男。
達磨が懲役中に亡くなってしまった親分の墓参りをして、組事務所に行けば、もうすっかり時代が変わってました。
亡くなった親分の奥さんが事務所のトップになっていて、若い若頭たちと組を仕切ってます。
昔と違って組の中ではオレオレ詐欺の電話をかけていたりとか、全く様変わり。
まともな? 極道は、もう全然ダメ。
達磨の扱いも大したこともなく、借金を作って死んでしまった男の工場に行って、そこでなんとか稼いでこいというのが、女将さんから与えられた達磨のシマなんです。
達磨は、女将さんから付けられた三平という若いのと一緒に倒産した工場に行きます。
そこにいたのは前の社長の娘。工場跡でVチューバーとして発信して金を稼いでいました。
いろいろあって、達磨はVチューバーとして発信を始め、人気者になってしまうのです。
極道系Vチューバー達磨の誕生です。
まあ極道ですから、やはり暴力系の展開はあります、というかそういう展開です。
でも、三船達磨、変な凶悪極道なんです。
みんなに愛されてしまうのです。
でも、やはり切った貼ったがね。
ぼくは、この映画をAmazonプライムで、iPad上で観ました。
だから、途中どんどん飛ばしながら観れました。
相当飛ばしましたが、話はちゃんと理解できました。
主演のおっさんが、けっこう味があったりします。
ぼくがこの映画を飛ばし飛ばしながら観終わって考えたことは、こういう話を、バカバカしい話を映画にしようと思った人が、たくさんのお金とスタッフと俳優たちを集めて作り、そして劇場で公開したということが、すごいなあということなんです。このアイデアを面白いと自分で思い、その面白さをなんとか伝えたいと思い、そして実際に映画を作ってしまった、そういうのって凄いじゃないですか。
日本映画だってちゃんとクソ映画の裾野があるんです。そして、だから頂が存在するんです。
そういうことが凄いなあと思いました。
そして、この映画だってただのクソ映画じゃありません。ちゃんと情熱をもって作られているのです。
そういうことに感動するじゃありませんか。
そんで、ぼくはこういうクソ映画が時々好きなんです。全部が好きかどうかは、なんとも言えませんのですけども。
映画のサブスクサービスって、こういう変なのも出てくるのが面白いですね。
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