70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

映画の「ダークタワー」は、ぼくら原作を途中で放り出した者達への素晴らしい1時間半の贈り物です

たしか「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」だったっけ、それともテッサ・トンプソンが出てた「マイティ・ソー」の「バトルロイヤル」を観に行った時だったけか、だいぶ前のことなので記憶が定かでないのですが、シネコンの壁に「ダークタワー」の広告を見たのです。

イドリス・エルバが長いコート着て、昔ぽい拳銃を構えてたから、ああ彼がガンスリンガーなんだなと思いました。

 

実は、このスティーブン・キングの書いた長い長いすごくほんとに長い物語の最初の数冊を読み始めていて、そしてギブアップしようかと考えていたんです、その時。

あんな長い話を、どうやって一本の映画にしたのだろうかと、すごく不思議に思ったんですよ。

それに、イドリス・エルバをいろんな映画で見すぎていて、いまさらマカロニウェスタン風の出立で拳銃構えられてもね、と言うことで、大きなポスターだけ見て、その映画は観なかったのです。

 

この前から、この映画がプライムビデオで観られることに気が付いてました。

そんでも、きっとつまらないだろうと決めてかかっていたのです。

しかし、とうとうその時がやってきました。

さっき観たのです、1時間半のこの映画。

 

なんで1時間半でできるのか、むちゃくちゃ不思議。

でも、サクッと1時間半。

本当に、これ、あの小説を全部詰め込んでいるのでしょうか?

ぼくは最後まで辿り着けなかったので、なんとも判断できません。

でも、本当にあのクソ長い、何巻にもなる、あの超スーパー大長編の内容をダイジェストしているのならば、ぼくはこの映画に拍手を贈るとともに、感謝するのです。

もう一度読み始めることはしませんし、できません。

でも、この映画のおかげで数冊読んだ状態から、あっさりラストに連れて行ってもらったのかもしれません。

いや、仮にキングの原作とは異なる内容であったとしても、これが内容なのだと信じて、すっきりした気持ちでいようと思います。

 

この映画えらい。

黒衣の男をマシュー・マコノヒーが演じているのも良かったです。

ジェイクを演じた子役(?)も変な感じで、すごく良かったです。

イドリス・エルバガンスリンガーてのも、型にハマりすぎててクサイけど良かったです。

1時間半、万歳。

 

あ、もしこの映画の続編ができても、ぼくは観ません。

あの長い話が、こんなに短く映画化できたことがすごいし、この作品が話の全てだと信じて生きていきたいのです。