トニー・レオンていえば、「恋する惑星」とか、あのあたりの作品を思い出します。
あの頃は、中川家の兄ちゃんの方に似てるとは思ってなかったんですよ。
しかし、今日「シャン・チー」を観たら、トニー・レオンは中川家の兄ちゃん(小柄な方)にそっくりだと思ってしまいました。
気になって、ネットで昔の写真を見たら、やや似てるかもしれないなという程度でしたから、歳とって少ししぼんだ分だけ中川家のにいちゃんに近づいたのでしょうか。中川家兄ちゃんも、あの頃とは様子が変わってますから、こっちがトニー・レオンに寄ったのかもしれませんけど。
その中川家のトニー・レオンは、主人公のシャン・チーの父親を演じてます。
ただ、この父親、ざっと千年ほど生きているんですけども。
昔、テン・リングスを手に入れて、その力でこの世で大きな勢力を作り、闇の世界の帝王みたいな、要するに悪の大親玉なんです。
ちなみに「テン・リングス」とは、その名の通り10個の輪っかです。これがトニー・レオン演じるシャン・チーの父ちゃんの腕にはまっていて、物凄い力を発揮するのです。
で、トニー・レオンは、神と伝説の動物たちが暮らす村、タン・ローをも支配しようと、動く竹林の迷路を抜けて、この世では無いター・ローにたどり着きます。
しかし、そこには村を守る美しい女性がいました。彼女は竜の力を受けて、とても強く、トニー・レオンのテン・リングスの力をも抑え込んでしまいます。
トニー・レオンは戦いながら、この女性に恋をします。
そして彼女も、トニー・レオンを好きになり、二人は夫婦になるのです。
彼女は、竜の力を村に置いて、一人の女性として、この世にトニー・レオンと共に来ます。
そして、こっちの世界で、二人の間に生まれた子供が、シャン・チーなのです。
シャン・チーの父親であるトニー・レオンは、自分のテン・リングスも仕舞ってしまい、普通の人間として暮らします。もう悪の組織ともお別れです。
幸せだったのです。
しかし、彼の過去の悪行は消えません。そのせいで、シャン・チーの母親は死にます。
愛する妻を失った父親は再びテンリングスを使い始めます。悪の組織を再び再生させます。
シャン・チーと彼の妹は父親の元を離れます。
6年後、シャン・チーは普通の中国系若者としてサンフランスシコにいました。
オークワフィナ演じる変な顔のガールフレンド、ケイティと一緒にホテルの駐車係をして働いているのです。
しかし、ある日・・・
というようなストーリーで、現実世界のサンフランシスコでの素晴らしいアクションシーンから始まり、この不思議なファンタジーアクションは展開されるのです。
正直、ター・ローの村での終盤シーンは、怪獣映画にドラゴンボールをドッキングさせたような内容なんですけども、それでもこの映画とても面白いのです。
この父ちゃん、悪の親玉だし、自分の子供を人殺しに育てた酷い父親で、挙句に亡くなった妻の故郷であるター・ローの村を焼き払ってしまおうなんて考えるのです。単純な悪役。
しかし、トニー・レオンは、なかなか複雑なんです。
子供たちをひどい目に合わせるのですが、ふっと父親としての愛情を表情だけで漂わせたりしちゃいます。
んで、亡くなった奥さんを愛し続けている、淋しくも悲しい男の表情もしちゃいます。
さんざん恋愛映画にも出ていた昔はダテではありませんのです。
この映画が面白いのは、この中川家の兄ちゃんのおかげです。
で、シャン・チーを演じる主演男優 シム・リウが、また良いのです。あの顔がいいです。ここではとても書くことが許されない、あの御方に似ているような気がする顔です。身長は、小柄なあの御方と違って、かなり大きいですけども。
そして、相変わらずオークワフィナは変な顔を強調してて、ぼくは大好きです。
この映画は、Amazonで399円で借りました。