毎度同じようなことを書いて、どうもすいません。武者修行の旅に出なければですね。
玄関を開けると、昨日と同じような光景。同じような雪の具合です。
車の雪かき棒とスコップを持って外に出て、元気に雪の始末をしてると汗ポタポタになります。
今日は雪かきの後、車でお出かけなのでタイヤで踏んだ分だけ雪が減ると思います。
今年最後の図書館開館日なので、みどり図書館に行きました。
師走の末に、のんびり図書館で本を広げる人は、やはり暇人なのかな、なんて言いながら暇な年寄り夫婦は本を選びました。
ぼくは今、一冊だけ借りて読んでいる状態なので、追加で5冊借りてきました。
現在読書中なのは「いつか深い穴に落ちるまで」。
例によって読書ブログの影響です。
本猿 (id:honzaru)さん、ありがとうございます。
これ、日本から穴を掘っていくと、やがてブラジルに出るというお話です。
小学生の頃、冗談みたいにして口にしてた事ですよね。
この作品、まだ読んでいる途中なのですが、面白いなと思うのは、そういう子供みたいな話が実際に実行されるとして、どんな人が思いついたのか、どんな過程で実行しようとなったのか、そして実行にあたってはどんな人たちが絡むのかなど、妄想と空想が広がっちゃって、そういうのを小説にしたって感じがね。
大きなプロジェクトだから、当然国のすることで、思いついたりするのは運輸省の官僚。
日本が戦争に負けた直後に、戦時は戦時の職務を、平時は平時の職務を忠実に果たすのが官吏の務め、なんて考えに基づいて、闇市でカストリ焼酎飲んで焼き鳥の串の抜けた穴を見ながら思いついちゃうんです。
新事業の計画書が、思いついた官僚の山本清晴によって起草されますが、これなかな通らない。
当たり前だよね。
そして、山本清晴が退職した後に、この計画が通っちゃって、研究開発中のリニアモーターカーの予算に混ぜ込むということで予算も付いちゃうんです。
ということで、この内密の事業を請け負うために、大手建設会社の子会社が設立され、実行に至ります
元々のアイデアは、子供の冗談ですが、じゃあ現実世界の中で、それが実行されるとしたらどうなるんだと、その辺りの設定も面白い。
そして、そのプロジェクトに関わる人たちの人生や人となりなどが、ちゃんと語られていくのです。これが主目的かな。
自分の妄想の中に浸りきって、登場人物の人生まででっち上げていく、作者の山野辺太郎さんにとって、この作品を書いていくのは楽しいことだったんだろうなって勝手に思っています。
そういう部分を楽しみながら、この作品を読んでいるのです。
最後まで読むと、また違った感想を持つのかもしれませんが、今のところぼくにとって、この作品を読むことは素直に楽しいのです。