子供の頃のように

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「アフター・サイレンス」本多孝好作 読み始めました

アフター・サイレンスを読み始めました。

読み始めたのにブログに書くのは変ですが、とりあえずこれ連作中短編集で5作入っていて、第1作目を読んだところです。

警察専門のカウンセラー・高階唯子(たかしな ゆいこ)という人が主人公です。

この唯子さんは、警察職員ではなくて、大学に籍を置く研究員です。

本来、被害者やその家族へのケアを目的とするカウンセリングは県警警務部警務課の被害者支援室が当たるのですが、そこに警察職員として雇われている専門のカウンセラーは一人だけなので、対応能力に限界があり、必要に応じて主人公のところにも依頼がくるという設定です。

彼女は臨床心理士で、公認心理士という国家資格も持っています。

しかし、対象に主治医がついてしまうと、医者の承諾が無ければカウンセリングは許可されないという制約があります。

 

ちょっと帯の文章を見てみましょうか。

大切な人が殺された時、あなたは何を望みますかーーー。

警察専門のカウンセラー・高階唯子。

彼女は事件で人生を壊された被害者やその家族の

秘められた想いに触れていく。

 

夫を殺されたのに自分こそ罰を受けるべきだと言う妻

誘拐犯をかばい嘘の証言をする少女

心の傷から回復したはずなのに、姉を殺した加害者に復讐した少年

多くを語らないクライエントが抱える痛みと謎を解決するため、唯子は奔走する。

ってのも帯の文章の中から取り出してきました。

 

帯には「連作ミステリ」と書かれています。

ミステリと言っても、事件の謎を解いていくというものではなく、心理カウンセリングを通して被害者たちの心の奥底にあるものを探っていくというものです。とても地味です。

 

文章はゴリっとしています。抑えられて乾いて、ちょっと重苦しい唯子の一人語り、一人称。

気にいる人は多いと思います。ぼくも好きです。

 

しかし、大学の職員である臨床心理士てのは、金銭的には豊かな状況ではありません。

だいたい警察職員では無いので、対象者との面談のために会議室などを使えるのですが、報告書などを書くための机もありません。

そして一人暮らし。そういう状況をそのまま書いています。

 

ぼくは1作目を読んでおもしろいと思いましたが、この本全部を読むのか自信はありません。

ちょっと重くて、気分にどしっとくるんです。

ということで、先に、読み始めの段階で紹介を書いてみました。