ようやく読み終わりました。
ちょっとずつ、映画観ながら、こっちも読んでという状態だったこともあり、けっこう時間かかりました。
それに、借りてきた本が、村上春樹全作品 1979 - 1989 ④ という全集物の一冊だったので、分厚く大きく重いものでしたから、持って読むのが物理的に辛かったということもありました。
以前、文庫本を買って読んでいたのですが、覚えているのは太った若い美人に案内されてついていく冒頭の部分だけでした。
「夢読み」という職業も覚えていたのですが、ピンクのスーツを着た太った若い美人に案内されていく主人公の職業は「計算士」というものでした。
これは、「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終わり」という別々の物語が交互に語られていき、最後に連携合体するという仕組みの話でした。そんなことまで憶えてなかったです。
「ハードボイルド・ワンダーランド」の主人公は「計算士」、「世界の終わり」の主人公は「夢読み」という職業(?)です。
「夢読み」という仕事の方が印象が強く、こっちだけ覚えていたのです。
終わりに近くなり、物語の全貌が見えてくるにつれ、読者であるぼくの感情はだいぶあおられました。
かって懐いた気持ちが、ちょっと生々しく心によみがえるみたいな感じです。もちろん、こんな話みたいな実体験はあり得ません。
以前に読んだ時とは違った気持ちです。
人生いろいろ、なんです。
この物語が理解できるのかと言われれば、ちゃんと理解してなさそうですが、受け取るものは受け取りました。
ぼくは、今この作品を読み返して良かったと思います。
一時期、村上春樹が気に入ってだいぶ読んだように思いますが、不思議にも「ノルウェーの森」という超有名作品は読んでいません。
今度、読んでみましょうか。
ビートルズの同じタイトルの曲は好きなんだし。
ノルウェーの森 /Norwegian Wood cover [日本語訳付き] song by TomCat