70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

Wi-Fiの不思議と大相撲秋場所の動画再生

NHKの大相撲取組動画が、某国のサイバー攻撃で再生出来なかったのは、単純にうちのWi-Fiの中継機をコンセントから引っこ抜き、しばらくしてまたコンセントに刺すというおまじないで解決してしまいました。

このところ10から20Mbpsしか出てなかったのですが、いきなり100Mbpsを超えるスピードになり、大相撲取組動画も問題なく再生出来たのです。

 

ということで、今日もすごく面白かった大相撲秋場所でありました。

小さな(と言っても、171センチの身長ですが)翠富士は、若隆景との取組で、今日は負けるだろうと思っていたら、やはりノックアウトされてしまいました。

相撲は激しい打撃戦でもあります。

高校の後輩の琴ノ若に対して、貴景勝は、「そこまでせんでもいいでしょう」と言いたくなるほど激しい乱暴を働き、結局勝ってしまいました。

37歳の玉鷲の元気なこと。

 

あいかわらず照ノ富士の膝が心配なのですが、秋場所はとても面白く4日目を終了したのでした。

 

再び取組動画が見れるようになりましたので、今日の取組は3回ほど繰り返して見ました。

満足しています。

主観的で感情的な社会

読まなきゃ良いのにネットニュースを目にしてしまうんです。

愚かなんです、ぼくは。

先日読んだネットのニュースは、安倍さんの国葬についての反対意見でした。

諸外国の指導者たちが安倍さんの死に対する弔意を示したと言うけど、実際には誰も来ないし、仲が良かったって言うトランプ前大統領も弔問に来るなんて言ってない、仲が良かったなんて言ってもこの程度のものだった、と書かれてました。

嫌な気分にさせる文章です。少なくとも子供には読ませたくありません。

書いた人の人間性というか品性というか、そういうものを見せつけられます。

 

いつの間にか、報道とは自分の主観で人を裁くものになってきました。

衝撃的だったのはオリンピック委員会の森さんの女性に対する発言に対し、記者会見に来た記者が「ぼくはあなたに辞めてもらいたいです」と面と向かって言い放ったことです。

マスコミは、客観的に事実を報道しなければならないと思い込んでましたから、あそこまで感情的になっている連中に報道は無理だと思いました。

 

まあ、そういう時代なのでしょうから、諦めるしかありません。

 

国葬については、ぼくは当初、葬式は己の立場や主張と関係なしに弔問するもんだから、外交には都合が良いだろうと思ってました。

だから、国民の弔意とか、費用とかでぐちゃぐちゃ言っても、それはピントが違うだろうと考えてました。

 

でも感情的なぼくは、イギリスのエリザベス女王国葬天皇陛下が出席したいと仰っているのに、岸田さんが自分が出席すると言い張っているのが理解できませんでした。

そういうこともあり、外交と言ったって岸田さんが主役になるので、果たして日本にとって有用なことが出来るのか、ちょっと不安な気持ちがしてきて、それに国連の行事と日程が重なるようで、その辺りの配慮も十分で無いくせに、ちゃんとした外交の準備なんかできてるのかよ? という気持ちもわいてきて、有効な外交ができないのなら、もう安倍さんの国葬はしなくてもいいような気がしてきました。

 

安倍さんは、憲法を改正するって言い張っていたので、彼の改正案は気に入りませんが、とにかく改憲の実績ができるならと、いろいろなことにも目をつぶって支持してました。

でも、口ばかり。

あれだけ議席を与えられたにもかかわらず、安倍さんは憲法改正に手も付けなかった。

挙句に、岸田さんを総裁にしてしまったし。これが最大の失敗。

死んだ後も、国のために骨までしゃぶってやろうじゃないかと国葬も賛成でしたが、もうヤんなっちゃいました。

役に立たない国葬ならしなくていいです。

 

あれ? 最初に嫌悪したネットニュースの文章と大して変わらないみたいな。

ぼくってダメなやつなんです。

すんません。

大相撲秋場所三日目、今日は翠富士と宇良です

現時点でNHKの大相撲取組動画が再生できない状態です。また、某国のサイバー攻撃にやられたのでしょうか。

戦争状態だと勝手に認識して攻撃するのは仕方ありませんが、相撲関係は攻撃してはいけません。

 

まあ動画再生は、そのうちできるようになるでしょう。

今日の翠富士と正代の取り組みをもう一度見たかったのですが、しばらく我慢しましょう。

大関とやって、勝ってしまった殊勲のインタビューでの翠富士の笑顔があんまり嬉しそうだったので、あの顔もまた見たいですね。

それと意気揚々と引き上げる翠富士に、すれ違いざまに、にっこり笑顔の照ノ富士もまた見たい。

 

今場所は上にあがってきた平戸海を応援しています。

本当は逸ノ城の連続優勝も見たかったのですが、ちょっと難しい状況になりつつありますね。

それでも、錦木も玉鷲も元気だし、若元春もいい感じなので、照ノ富士の膝がすごく心配ですが、今場所3日間を見る限り、けっこう面白いです。

 

今日は、宇良がよく頑張ったし、貴景勝にぶっ飛ばされた翔猿の、呆れたような表情も良かったですね。

 

今夜もプロレスナイト

「ぼくは新聞を毎日3紙読んでいる」

昔、東京で働いていた頃、尊敬する先輩が言いました。

「日経とデイリースポーツと東京スポーツだ」

なるほど3紙。

ぼくも、その頃、普通紙(いろいろ変えましたが、最後は東京に住んでるから東京新聞)と東京スポーツを読んでましたが、デイリーまでは手が出てませんでした。

 

いずれにせよ、みなさん東京スポーツは読んでました。

ご存知のとおり東京スポーツは夕刊紙ですから、仕事の帰りに駅のスタンドで買って電車に乗るのです。

スタンドにくるりと丸めて円錐筒状にしてあるのを引き抜いて買うのですが、ちょうど衝撃的な一面の縦見出しが、見えるように紙面が構成してあるのです。

で、縦に二つ折りの一面記事を広げると、その縦見出しの続きの言葉が見えるのです。

たいがい「か?」という言葉が、折り目の向こうに隠れていました。

そういうところが好きだったのです、東京スポーツ

プロレスの記事も載ってましたし。

 

一番印象に残っている縦見出しは、「猪木が死んだ」ってやつです。

これは「か?」無しだったと思います。

もちろん本当に死んではいないのですが、最初から見出し文を信用していないので、「か?」が無くてもそれなりに受け止められました。

 

ハルクホーガンとの一戦で、場外にあるリングの鉄柱を背にした猪木に向かってホーガンがアックスボンバーをぶち込んで、反動で猪木が後頭部を鉄柱にぶつけて失神しました。

気絶すると舌が丸まって喉の奥に引き込まれて窒息するから、誰かが猪木の口に指を突っ込んで舌を引き出したとのことで、長い舌をベロリと伸ばしたまま失神してる猪木の写真が一面に配置されてました。

 

ぼくは猪木の失神負けという事を、素直に信じました。

敗北でも、そういう激しく危険なところギリギリにいる猪木が魅力的でした。

担架に乗せられ、観客からの好奇の視線を避けるためにブルーシートを被せられた猪木が病院に運ばれた写真もあったような気がします。

 

で、あれから数十年。

あの時に担架に乗っていたのは別人。

前田日明だったのだと、前田日明本人がYouTubeでしゃべっちゃった。

猪木は、自分の失神KO負けというショッキングな結果を演出し演技したのです。

仲間のプロレスラーたちもすっかり騙され、坂口征二も後で怒っていたそうです。

そういうところが好きなんです、猪木。

 

そういう出来事を踏まえた上で、猪木が日本プロレスを追放される前の、1970年のドリー・ファンクJr との60分間ノーフォール時間切れ引き分けと、1971年の世界チャンプになる寸前のジャック・ブリスコとの試合のテレビ中継録画をYouTubeで観てました。

面白いです。素晴らしいです。

今と全然違います。

ワンツースリーのカウントが普通に早い。

今みたいに、嘘くさくワンツーまでカウントして、スリーのカウントに思い切り時間をかけて、抑え込んでいる相手を跳ね除ける時間を与えて、双方力の限り闘っているという演出しないのね。

 

猪木は、日本プロレスを追い出され、自分で新日本プロレスを立ち上げました。

新日本を立ち上げても、聞いたことの無いような外人選手しか呼べず、そのため、猪木はどんな相手と試合しても、相手を150パーセント以上に見せて、スリリングでエキサイティングなプロレスを提示できる素晴らしいプロレスラーになりました。場合によっては自分の失神KO負けを演じられるほどに。

でも、ぼくは、若い時の、日本プロレスにいた頃のアントニオ猪木が好きです。

昔の動画を見て、そんな事を思ってました。

それでも新庄は野球が楽しいんだろうな

鎌倉殿の13人を観た後、フジテレビのお笑いと音楽というダラダラしたしょうもない番組を見ました。

日本ハムの新庄ビッグボスに、ちょっと寄ってよとバカな電話掛けた結果をちょっと見てみたかったのです。

試合後のインタビューで、フジテレビの番組に行かなくちゃと新庄が言ったとネットニュースで読んだので、翌日月曜も試合があるのにテレビ番組に行くんだとわかっていたのですけども。

呆れるほど内容の無い番組で、ああ今のテレビはこんなのしか作れないのだと改めて認識しました。人材が消えたんでしょう。

途中に新庄は出てきました。

日本ハムファイターズという会社としては、こういう広報活動はものすごく値打ちありますね。

 

考えてみると、新庄はコマーシャル出演も増えたし、テレビ番組での需要も増えたから監督続ける必要は無いのかなと。

来期継続って報道がありますけどね。

今期は絶賛最下位決定状態ですけど、2軍の若手を発掘したし、清宮にもそれなりに日を当ててやったし、監督としては十分な仕事をしました。

来期は新球場へ移りますが苦労も多そうですね。勝敗が結果になりますから。

良い印象のまま、あっさり監督やめて、タレント活動で稼いだ方が良いかもしれません。

それに清宮を来年も気にするのは胃に悪そうですし。

 

野球も楽しいけど、成績次第ですぐクビになるし、長く続けられないから数年間のスパンで考えると1年でやめた方が得だなと勝手で余計な事を考えてしまいました。

ドフトエフスキーを青空文庫で。「罪と罰」

ぼくは子供の頃から本を読むのが好きでした。

姉がいて、そのせいで家にいろいろ本があったのも一因だったと思います。何もしなくても、読む本があるのは楽です。

姉は5歳上だったので、それなりの本があったし、文学全集なんてのが流行っていたのか、少年少女世界文学全集なんて子供向けのがあったし、大人向けの世界文学全集や日本文学全集もあり、その他、文庫本も転がっていましたから。

 

ロシア文学てのもありました。

トルストイとか、有名どころ。

しかしながら、ぼくは「罪と罰」を読んだことがありません。

だって、ドフトエフスキーって作者の名前が、重くて暗い感じがするし、罪と罰という作品名も、やはり重く暗い印象でしょ。

そのせいで「カラマーゾフの兄弟」という作品も、家にあるのに手に取らなかったのです。

 

そして、家にあった日本文学全集も手に取らなかったですね。

太宰治なんて、随分歳取ってから、青空文庫のおかげて読み出し、暗い印象を抱いていたのは間違いだったと気がつくていたらく。

思わずニタリと笑ってしまう、流行作家という呼び方が似合う作家だと後になってから気付かされたのです。

 

で、「罪と罰」、急に読んでみようかと思いました。

図書館に行けば必ずあるでしょう。しかし、ハードカバーを手にすると読みたくなくなるかも。

で、青空文庫

あるかな?

ありました。

iPhoneで読めば、重くは無い、あ、物理的に。そして気も楽です。

ダウンロードしました。

 

青空文庫ありがとう。

ヒトコブラクダ層ぜっと 万城目学作

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上下巻並べると、大きく書かれたタイトルが見えるので、写真撮ってみました。

 

とりあえず、この作品のタイトルは、やはりあの、ももいろクローバーZ というグループの名前にインスパイアされているのでしょうか。

一応説明しておきますが、ももいろクローバーZ と言うのは、田中マー君がニューヨークヤンキースに入る前、あの美人の奥さんと結婚する前に、ファンだったアイドルグループで、今でも、かなりトウが立ってはいますが時々テレビに出てますからご存知の方も多いかなと思ってます。

 

さて、これは万城目学氏の作品です。

読めば、ああそうだと納得してしまうと思います。

変な話だけど面白い。

まさしく万城目学


でね、作品を読むと、この「ぜっと」は、ももクロのZではなく、別のものを指すのだとわかるのですが、そんでもね。

 

ザクッとした紹介をすると

主人公たちは、梵天、梵地、梵人の榎土3兄弟。

彼らは三つ子です。

一応、上に名前を書いた順番に長兄、次兄、末っ子ということになってます。

彼らが幼い時に、家に隕石が落下し、両親は亡くなってます。

中学を卒業した後、この三兄弟はそれまで世話してくれた叔父さんの家を出て自立しました。

長男の梵天が働き、下の二人の弟たちを学校に行かせたのです。

 

梵天は、子供の頃から恐竜が好きで、化石を探しに行くと必ず見つけてしまう不思議な子でした。

梵地は、外国語がとても堪能で、なかなか通訳がいないアラビア語も達者です。大学院に進みメソポタミア文明の研究をしています。

梵人は、スポーツ競技がすごく得意で、オリンピック選手になれそうでしたが、膝を怪我してしまい諦めました。しかし格闘が得意で中国マフィアの用心棒なんかをしたり。

 

で、この3兄弟、実は秘密にしている特殊能力があるのです。

梵天は、意識が肉体を離れて、壁や土をすり抜けて向こう側が見えます。ただし3秒間の間だけ。化石探しなんか簡単でしょ。

梵地は、相手が何語で話していても、内容は全て日本語で喋っているように聞こえてしまいます。語学の天才って言われて当たり前。

梵人は、3秒先の未来が見えます。スポーツ競技でも格闘でも、相手が3秒先に何をするのか分かってしまえば楽勝です。

こういう特殊能力の活かし方ってのは、色々考えつきますね。

 

そんである日、リムジンに乗った変な女がライオンを連れて、彼らの前に現れるのです。

そして、全くもって変な冒険が始まります。

 

うーむ、万城目学です

ぼく、このブログ始めてから、万城目学の作品読んでませんでした、ということに気がつきました。

でも、結構読んでいるんですよ、と言うか、万城目学のファンです。

今まで読んだのは、

鴨川ホルモー鹿男あをによし、偉大なるしゅららぼん、プリンセス・トヨトミとっぴんぱらりの風太郎、バベル九朔。

まあ、結構まめに読んでいます。

どれも変な話ばかりでしょ。

 

で、この「ヒトコブラクダ層ぜっと」、とても変な話です。

しかし、終わり頃、なんとなくつじつまが合ってくるのが、正直少し気に入りませんけど、それでもとても面白い話なのです。

 

上下2巻で、長い話ですが、今からもう一度読み返すのです。