上下巻並べると、大きく書かれたタイトルが見えるので、写真撮ってみました。
とりあえず、この作品のタイトルは、やはりあの、ももいろクローバーZ というグループの名前にインスパイアされているのでしょうか。
一応説明しておきますが、ももいろクローバーZ と言うのは、田中マー君がニューヨークヤンキースに入る前、あの美人の奥さんと結婚する前に、ファンだったアイドルグループで、今でも、かなりトウが立ってはいますが時々テレビに出てますからご存知の方も多いかなと思ってます。
さて、これは万城目学氏の作品です。
読めば、ああそうだと納得してしまうと思います。
変な話だけど面白い。
まさしく万城目学。
でね、作品を読むと、この「ぜっと」は、ももクロのZではなく、別のものを指すのだとわかるのですが、そんでもね。
ザクッとした紹介をすると
主人公たちは、梵天、梵地、梵人の榎土3兄弟。
彼らは三つ子です。
一応、上に名前を書いた順番に長兄、次兄、末っ子ということになってます。
彼らが幼い時に、家に隕石が落下し、両親は亡くなってます。
中学を卒業した後、この三兄弟はそれまで世話してくれた叔父さんの家を出て自立しました。
長男の梵天が働き、下の二人の弟たちを学校に行かせたのです。
梵天は、子供の頃から恐竜が好きで、化石を探しに行くと必ず見つけてしまう不思議な子でした。
梵地は、外国語がとても堪能で、なかなか通訳がいないアラビア語も達者です。大学院に進みメソポタミア文明の研究をしています。
梵人は、スポーツ競技がすごく得意で、オリンピック選手になれそうでしたが、膝を怪我してしまい諦めました。しかし格闘が得意で中国マフィアの用心棒なんかをしたり。
で、この3兄弟、実は秘密にしている特殊能力があるのです。
梵天は、意識が肉体を離れて、壁や土をすり抜けて向こう側が見えます。ただし3秒間の間だけ。化石探しなんか簡単でしょ。
梵地は、相手が何語で話していても、内容は全て日本語で喋っているように聞こえてしまいます。語学の天才って言われて当たり前。
梵人は、3秒先の未来が見えます。スポーツ競技でも格闘でも、相手が3秒先に何をするのか分かってしまえば楽勝です。
こういう特殊能力の活かし方ってのは、色々考えつきますね。
そんである日、リムジンに乗った変な女がライオンを連れて、彼らの前に現れるのです。
そして、全くもって変な冒険が始まります。
うーむ、万城目学です
ぼく、このブログ始めてから、万城目学の作品読んでませんでした、ということに気がつきました。
でも、結構読んでいるんですよ、と言うか、万城目学のファンです。
今まで読んだのは、
鴨川ホルモー、鹿男あをによし、偉大なるしゅららぼん、プリンセス・トヨトミ、とっぴんぱらりの風太郎、バベル九朔。
まあ、結構まめに読んでいます。
どれも変な話ばかりでしょ。
で、この「ヒトコブラクダ層ぜっと」、とても変な話です。
しかし、終わり頃、なんとなくつじつまが合ってくるのが、正直少し気に入りませんけど、それでもとても面白い話なのです。
上下2巻で、長い話ですが、今からもう一度読み返すのです。