去年の8月末に、長浦 京の「1947」という小説を読みました。
タイトルのその年の、敗戦直後の日本を舞台にしたサスペンスアクション小説です。
進駐軍・GHQや当時の国内事情等をリアルに踏まえたストーリーが展開していく、とても面白い作品です。ぼく的には去年読んだ本の中のベストワンかな、読んだ本は多くなかったけど。
そして、この前ちょっと紹介したノンフィクションの「占領神話の崩壊」を読むと、この中に書かれているのは、まさしく「1947」の世界じゃありませんか。
「1947」の最後の方に参考にした本や資料が載せてあると思うのですが、ぼくはそのページを全く見ていませんのです。
しかし、この「占領神話の崩壊」を「1947」の作者は読んでいるだろうと確信しております。
この「占領神話の崩壊」は、ノンフィクションなんだけども、当時を舞台にしたサスペンス、スパイ小説、政治小説等々すごく出来のいい面白い作品がいくつも詰まっているような感じなんです。
GHQが統治している敗戦直後の日本。社会も政治もありとあらゆるものが混乱を極めている時代自体が、とてもスリリングでインチキで面白いし、筆者がそれぞれの人物に興味を持って書いていると思います。
もちろん、この本はノンフィクション、当時フーバー研究所が日本でかき集めたあらゆる資料を基に書かれた歴史的価値のあるリポートです。だからフィクションが書かれている訳では無いのですけどね。
日本の学者の書いたものは、読むのが辛いのが多いです。
この本も、ちょっとそういう部分もあります。
大学の先生の書いた本は、飛ばし読みをするか、腹を立てて途中で放り出すことが多いのですけど、この本は内容が興味深く、脱線してる部分がまた面白いし、ちゃんと読んでしまいました。ノートまで作っちゃった。
図書館の返却期限が無かったら、もっと骨までしゃぶりたいですけどね。
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