この前から石原裕次郎を観ています。
あの太って目の下が黒い、そしてブラインドの隙間を指で広げて外を見ている大きなおっさんでは無くて、若くてかっこいい足の長い裕次郎です。
小沢昭一が「日活の撮影所をTシャツ着てビールをラッパ飲みしながら裕次郎が方々覗きながら歩くんだよ、それがカッコいいんですよ」と言った、あの石原裕次郎です。
はい、「狂った果実」を観に行った客が、「あいつだ、この前俺をカツアゲしたのは」とスクリーンに向かって叫んだという、あの裕次郎です。
先日、「鷲と鷹」、はい、すごく若い三国連太郎と共演した作品。
一昨日、二谷英明が殺し屋を演じ、裕次郎が飛行機のパイロットで、セスナを操縦して八丈島で破傷風にかかった子供のために血清を運ぶ「紅の翼」を観ました。
裕次郎がカッコいいのは当たり前なのですが、さすが当時の大スター、日活も映画をちゃんと本気で作っているのです。
面白いです。
実は、小林旭の渡り鳥シリーズも観ているのです。これも面白いのですが、こう言っちゃあ申し訳ありませんが、製作側の姿勢がだいぶ違う。
で、昨日は「憎いあンちくしょう」を観たのです。
これ、当時としては、かなり斬新な作品だったのでしょう。タイトルも記憶があり、有名な作品だったのだろうと思います。
しかし、肝心のロードムービーの部分にたどり着く前に、意欲が薄れ、見るのをやめてしまいました。
ちょっと時代が違いすぎるって感じかな。
ぼくが学生の頃、テレビの映画劇場、たぶん深夜のやつだったと思うのですが、「紅の翼」「俺は待ってるぜ」「錆びたナイフ」などは観た記憶があります。これらが白黒映画だったような気がするのも、昔の白黒テレビで見たからなのですね。現物はカラーです。
現在、Prime Video には、何本か裕次郎の作品が上がっていて、「嵐を呼ぶ男」とか「幕末太陽伝」などは、観る予定にしています。
ぼくは観るつもりはありませんが、「陽の当たる坂道」や「若い人」「あした晴れるか」や「銀恋」もあります。
港で小さなキッチンをやりながらアメリカに行った兄貴を待っている「俺は待ってるぜ」と、宍戸錠が初っ端に列車の中で殺されてしまう「錆びたナイフ」はぜひ観たいのですが、これもそのうち登場するかもしれないです。
ところで、「憎いあンちくしょう」を途中で止めてしまったので、代わりに北欧あたりのサスペンス映画でも観ようかと思いながら「ホワイトハウス・ダウン」を観てしまいました。
ジェイミー・フォックスが大統領を演じ、チャニング・テイタムが「ダイハード」ばりに大活躍する作品です。
同じようにホワイトハウスが襲われて、大統領を救うという「エンド・オブ・ホワイトハウス」も、だいぶ前に観ていますが、あれよりこっちの方が、ぼくは好きです。
期待せずに観たら、すごく楽しめたので良かったかな。