はい、岸恵子です。綺麗ですけども、ちょっと可愛い女を演じます。綺麗だけど、ちょっと怖い顔なのに、可愛いという複雑な犯人です。
基本、一番の女優さんが犯人だという原則にも続いたシリーズなので、犯人を言うのはネタバレにはなりません。
言っときますけども、1977年の映画です。
若山富三郎が出てきます。なかなか良いのです。
なんかの事件で金田一と一緒に事件を解決したことがある刑事です。
今回は20年前に解決することができなかった事件を金田一耕助に調べてもらおうと依頼したのです。
昭和27年の岡山県の田舎が舞台です。
若山富三郎が自転車で田舎道を走ったり、陰影のある画面で富三郎の横顔なんか見てると、昨日も書きましたが、昔のイタリア映画です。
若山富三郎はいろんな映画に出てて、結構見てますけども、この映画の富三郎はすごく良いです。
見てると、このシリーズ出てくる役者さんがある程度決まってますね。
白石加代子が、昨日の「病院坂の首吊りの家」でも、ちょっとしか出てこないのに強烈な演技を見せてましたが、この作品でも少ない登場シーンで持っていきますね。強烈な演技。半沢直樹に出て欲しかったくらいに、好きなようにオーバーにやってます。
大和田獏の若い時を見ても笑えます。
昔、怪傑ライオン丸というテレビドラマがありましたが、そのライオン丸を演じた潮哲也とか、今1977年の映画を見るのはかなり楽しめます。
NHKの朝ドラ「うずしお」に出てた林美智子も岸惠子の旅館の女中役で出てきます。
顔を見て名前を思い出すというのも、遊びとして成立します。
もちろん加藤武が「よし、わかった!」と何回も叫びますよ。
面白いので、次は「獄門島」でも観ましょうか。