朝刊を開いて真ん中あたりの文化欄を見たら、2018年のノーベル文学賞に決まったオルガ・トカルチェクさんについての記事を見つけました。
書いたのは、小倉彩さん。
この作家の作品「昼の家、夜の家」の翻訳をした人です。
あれ、なんで2018年の文学賞?
2018と2019を一緒に発表したんでしょうかね。
まあ、そんなことどうでも良いですが。
この記事に、その「昼の顔、夜の顔」の紹介が書かれています。
それを果物やトーストを食べ、コーヒーを飲みながら読みました。
チェコとの国境沿いの小さな町に移り住んだ語り手の日々の覚書、回想、夢、占い、聖人伝、料理のレシピなどの100を超えるばらばらの断片が、「土地」を共通のモチーフとしてゆるやかに関連づけられ、最終的にはポーランド西部国境地帯の歴史が浮かび上がる仕掛けらしいです。
山間の自然の中で淡々と過ぎていく語り手(主人公?)と隣人達の日常には、たしかに「森の匂い」が漂う気がすると書かれています。
ぼくは、この記事を読んでいて、ふと、みなさんのブログを思い浮かべました。
いろんな日常の断片。
それが綴られていき、そこに皆さんの生活が描かれ、総合的にみなさんの人生が浮かび上がってくる。
ま、ちょっと大袈裟ですが。
これ雑記ブログだけの話ですが、意図するしないのかかわらず、まあほとんど意図してないでしょうけれど、それでも、もしブログを続けていけば、そういうことになっていくブログもありそうですね。
この前から、自分の生活をぼんやりと描いていくのって、けっこう面白いのかなと思い始めています。
露出趣味では無いですが、今の自分の生活が、断片的にやわやわとスケッチされ、それが集まっていく。俳句もね。
描きたいのは、ようやく掴んだ素の自分、もう仕事のための仮面やヨロイを脱いじゃった自分と家内との、どっちかがボケるか死ぬかまでの、そんなに長くは無いかもしれない今の生活、幸せ。
それをさっぱりと書いていく。
そんなこと考えている時に、この記事を見つけました。
この「昼の家、夜の家」面白いのでしょうか?
ぼくの思っているのと違うんでしょうね。
わからないので、コーヒーすすってiPhoneで市立図書館に予約を入れました。
三冊あって、どれも貸出可能状態。
さっき準備が整いましたとメールが来ました。