the Last Dance 70代の真実 

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

「異能機関」by スティーヴン・キング 読了。やはりキングは面白いのです

本を読み出すと、読み終わる前からブログのネタにしてますが、読了しましたので改めて。まあ、そういうことで、ひとつ。

この本、6月18日に借りてきて、上巻を読む終えたのが7月2日、下巻を読了したのが7月5日です。

下巻の真ん中あたりから急に読書スピードが爆上がりしました。と言うか、そのあたりから一気読みモードです。

途中で目薬挿しましたけど。

下巻の後半、クライマックスを迎えるあたりから、たとえ疲れやすい老人であっても引きつけて離さず最後の1行に向かってひたすらページを捲らせるキングの筆力はものすごいのです。

タイトルの「異能機関」は読んでその通り、特殊な能力を持った少年少女を集めて何かをさせている機関なんです。

その機関は、当然悪い組織です。でも、一応政府の秘密機関ぽいのですけどね。

参加させている異能の子供達は、誘拐という手段で集めてきました。誘拐ついでに、子供達の両親は殺してます。

怖いですねぇ。

 

ここで言う異能てのは、TP 即ちテレパシーと、TK 即ち念力のどちらかみたいです。

そういう能力のある子を探すチームが全米にいくつも活動しているのです。

 

主人公は12歳の少年ルーク・エリス。

この子は天才少年。頭がすごく良いのです。頭の良さは全方位的です。科学を学びながら文学を学んだり、彼の興味も全方位です。なんでも理解できちゃう。いわゆる神童ってやつです。

この年齢でMITともう一つ、二つの大学に入学する予定です。入試だって悠々合格。

でも、ルークは時々ピザハウスで食べ終わって空になったアルミの皿をカタカタと揺らしたりしちゃうんです。そ、軽いTK。

 

そして、ルークの天才的なところではなく、わずかなTK(念力)の能力に目をつけた機関が、ある夜彼を誘拐してしまいます。その時にルークの両親は殺されてしまいました。

 

ということで、山奥の施設に異能の子どもたちが集められ、辛い目に遭わされています。ルークも同じ。

当然、この施設からの逃亡と他の子供達の解放という展開になります。

 

でもね、この本、上巻の60ページまではルークなんか出てこないし関係ありません。

そこまでは、フロリダから北、おそらくニューヨークあたりを目指して流れてきたティム・ジェイミースンという男の話が語られています。

一人前の男です。どうすれば良いのか知っていて、必要なことをやれる男です。

フロリダの警察官でしたが、あるトラブルを解決する際のアクシデントの責任を取らされて警察官で無くなりました。とりあえずニューヨークの民間警備会社を回れば仕事があるんじゃないかと考えてました。

でも、サウスカロライナのデュプレイという町で、警察署の夜まわり番の仕事をすることになりました。予算の無い田舎の警察署の署長がティムを気に入ったみたいなんです。

ちょっとエルモア・レナードの小説の主人公にいそうなキャラかも知れません。でもティムは悪いことはしませんけど。

ティムがしばらく留まることにしたデュプレイという街は貨物列車の中継地点なんです。貨物列車の停車地のためにあるような町です。

そして悪い組織の施設から脱走したルークの飛び乗った貨物列車が、終点のマイアミの前に停車する駅がある町。

 

ほんとにね、キングは大作家です。

ストーリー展開が読めていても、読むのをやめられません。

 

 

先日図書館に予約した、ダガー賞受賞作品「ババヤガの夜」は、もう47の予約が入っていて、ぼくは16番目なので、読めるのはまだだいぶ先です。

受賞は逃したのですが今年のダガー賞にノミネートされた柚木麻子の「BUTTER」は、もう手に入りますから、読み終えた「異能機関」を返しに行って、借りてきて読んでみます。

読み終えるか、途中で放り出したらキングの「フェアリー・テイル」を借りてこようかと考えているところです。

 

 

 

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