時代小説ってそんなに読んでこなかったのですが、ある猛烈な読書家が時代小説は面白いですよと、酒を飲みながら「だって時代小説はハードボイルドも書けちゃうんですよ」なんて言ってました。
「ハードボイルド」って、どういうつもりで言ったのか、あまり付き合いのない人だったので、その後会うこともなく意図を尋ねることもできませんでした。
確かに、侍は刀を差してますから、暴力方面にはつながりやすいし、藩とか幕府とか、しばりも多く対立も作りやすいから、そもそもハードボイルド系に馴染みそうだな、なんてその時は考えました。
でも、その後、葉室麟とか読んでみると、確かにすごく面白いし、「ハードボイルド」って、ミッキー・スピレーン方向じゃ無くて、文章的な意味で、そうなのかなって気がし始めました。
ハードボイルドな文体って、日本の現代を舞台にした小説では、あんまり馴染まないように思うのですけど、江戸時代を舞台にすると、けっこう馴染むような気がするのです。
完全にぼくの勝手な考えなんですけどね。
知らんけど。
で、この前読んだ砂原浩太朗なんかでも、そんな気になりました。
こういうの最後のあたりに、夕刻の明かりが灯ることやら、月がどうこうとか、結構乾いた感じの文章で締め括ったりしてるでしょ。
かくれていた痛みが、胸の奥で頭をもたげる。五郎兵衛は立ち尽くしたまま、深い吐息をついた。
とか書くんですよ。
これ、江戸藩邸の総務部長的なポジションのおっさんなんですよ。
現代のサラリーマンのおっさんは、こういうの似合わないですよ。せめて、島耕作くらいじゃないとダメでしょ。
今で言えば、あくまで社内の総務部管轄の出来事をネタにした小説のラスト部分ですよ。
確かに時代小説はハードボイルドが書きやすいって意見は納得できるな、と30年ほど経ってから納得しています。
さて、そういう時代小説の「藩邸差配役日日控」も今日図書館への返却期限となり、午前中に返却してきました。
今、返却期限の2日ほど前に、図書館から返却期限のお知らせ、なんてメールが来るので助かります。
そして、そのメールと同じ日に、予約してた本の準備が整ったから、さっさと取りに来るようにという内容のメールも来てました。
1冊返して、1冊借りてくる。良い流れじゃありませんか。
で、予約してたのは「ハウスメイド」という小説。
予約しといて、こう言うのも何だけど、なんでこの本を予約したんだろ?
思い出せないのが恥ずかしいと共に、予約してから2ヶ月ほど待たされた間に、忘れちゃったのは70過ぎのジジイとしては自然なことなんだよと開き直ってもいます。
新聞の読書欄か、読書系ブログだな、きっと。
思い当たる本猿(id:honzaru)さんのブログを検索すると、やっぱり
このブログ読んで、すぐに図書館のサイトを開いて予約したんですね。
気になる人は是非読んでみてほしい。
なんて書いてあるんだもん。
さ、読もうかな。
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