the Last Dance 70代の真実 

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

白頭山大噴火 ほんのりとコメディかもしれないパニックヒーロー映画

イ・ビョンホン遠藤憲一はそっくりでしょ。

ま、ぼくはそう思ってるんです。

イ・ビョンホンがハリウッド進出を果たした頃、もうちょっと彼が若かった頃、二の線でいってました。そこそこグッドルッキングな東洋人俳優って感じでしたよね、アクションもこなすし。

でも、ぼくはその頃から遠藤憲一と同じ顔だと思ってたのです。

昨日、白頭山大噴火という映画を観たのです。

白頭山てのは、そういう名前の焼肉屋が福井にもありますが、有名な山で、北朝鮮にあるらしい。それが火山だということは、この映画で初めて知りました。

その白頭山が火山活動が盛んになり、大噴火を起こし、朝鮮半島は南北を問わず、その影響で地震が起こったりするんです。

いわゆるパニック映画なのですが、その最終的となる大噴火を止めて朝鮮半島を救おうという、身を捨てて頑張るヒーロー映画でもあります。

 

で、ずっと白頭山の火山活動を研究して、今度の最終的な大噴火が起こると朝鮮半島が壊滅する。そして、それを防ぐ方法を考えている科学者を、マ・ドンソクが演じてます。結構なオールスター作品でしょ。

マ・ドンソクは、この映画では人を殴りません。

ジャケットに発達した上半身を窮屈に押し込んで、人を殴らず、パソコンに向かうのです。

はっきり言って似合いません。その似合わなさ加減を楽しむ映画でもあります。

正直言って、マ・ドンソクは筋肉が発達しているのですが、背丈はそれほどでも無いので、暴力アクション一辺倒というのもなんだなあ、と思っていたのですが、こういう変な感じも良いのかもしれません。

 

マ・ドンソク演じる学者は、白頭山の奥底に核爆弾を爆発させて、地下に溜まったマグマを流出させてしまい大噴火を避けるというアイデアを出し、韓国政府あるいは軍部はそれに乗ります。

んで、核爆弾は北朝鮮で手にいれることにして、決死隊が北朝鮮に送り込まれます。白頭山北朝鮮にありますから、作戦は北朝鮮で展開されるのです。

この辺りの政治的な問題は、割合さらっと扱われます。

遠藤憲一そっくりのイ・ビョンホンは、核弾頭のあり場所と白頭山への道、さらには白頭山の中に作られた坑道に詳しいスパイ野郎で、現在北の刑務所にいます。

南からの決死隊は、イ・ビョンホンを救出して、核弾頭を手にいれ、白頭山の坑道の中で核爆発を起こすというのがミッションなんです。

 

ということで、本人の意思に関わらず、途中から決死隊と行動を共にするイ・ビョンホンは土埃を顔につけたまま冒険に巻き込まれます。

顔を汚したイ・ビョンホンは、ますます遠藤憲一に見えてきます。

 

これ以上書くとネタバレになってしまいそうだから、興味のある方はプライムビデオあたりで本編をご覧ください。

終わり頃は「アルマゲドン」になりますので、そういうのが好きな人も。

 

 

ところで、こういう無茶苦茶なストーリーや設定で、しかもどこかで見たような話なんだけど、とにかくエンタテインメントのためなら、なんでもしますってのが韓国映画の偉いところです。

 

実際に本編を観たことは無いのですけど、大津波が韓国を襲うってパニック映画がありましたよね。ぼくは、あれ、紹介動画でしか見てませんけど。

その津波が起こる海ってのは、日本海のはずです。

で、日本海であんなに大きな津波は起こりません。

そんでも津波の映画が作りたかったんでしょう。多分、どこかでそういう映画を観てやりたくなったんでしょうね。

ま、目の前に横たわってる邪魔な日本列島なんかが無くなれば、あそこは太平洋です。

ということで、やっちまえ、と。

ああいう無茶苦茶&先に存在する数多くの映画を下敷きにして韓国エンタテインメントは作られるんです。そういう態度が面白いでしょ。

 

あ、「白頭山大噴火」で敵役となる軍隊は、北朝鮮のじゃなくてアメリカ軍です。

アメリカにとって害があるのか、という視点で全て判断するんです。

で、主人公側は行動を制限されます。そしてアメリカ軍とは戦わず、どう誤魔化すかを工夫するんです。

グエムルー漢江の怪物ー」て映画でも、アメリカ軍によって行動が制限されます。これに対して戦うってことはありません。

こういうアメリカ軍に対する認識って、もしかすると韓国の人たちの一般的なイメージなんでしょうか。

なるほど。

それって、日本人のアメリカ軍に対する認識よりは、ちょっとまともな気がしますけど。

 

 

 

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