70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

自転車も飲酒運転すると捕まるんですね、今は

自転車の飲酒運転が逮捕になるようになったのですね。

最初の逮捕者が出たというニュースを見て驚いています。

ま、自転車については自分が車両であるという自覚が、乗っている人に全くなさそうなので、飲酒運転に限らずしっかり厳しく取り締まっていただきたいと願っています。

 

昔、ぼくが独身で東京にいた頃、住んでいたアパートと言うのかマンションと言うのか、鉄筋ビルの1DK の部屋から駅まで歩くと15分ちょっとかかっていました。

歩くと健康にも良いし、それほど遠くなくて、帰りは途中で夕食を食べて商店街をブラブラ歩いて帰り、途中の本屋に寄ったりするのも悪くはありませんでした。

 

でも、朝は少しでも早く駅まで行かねばならず、遅刻常習犯だけどおおらかに見守ってもらってたのですが、やはりあんまり遅く顔を出すのも具合が悪く、早起きをせずにちょうど良い時間に仕事に参加するためには駅までの移動時間を短縮するのが最もイージーな解決策だと思いました。

殊勝な心になってぼくがしたのは自転車の購入でした。

家具や電気製品を売っている近くのお店の1階に自転車が売られていたのです。

ママチャリを一つ買いました。

これに乗って、朝アパート(マンション?)から駅まで軽快に移動すれば、都合のいい電車に乗れて仕事に行けます。

国電・・・じゃない、JRの駅のそばには、自転車が大量に置かれている場所がありました。そこに置くのがいいのかどうかは知りませんでしたが、そこに自転車を停めて鍵をかけて、ぼくは電車に乗りました。

仕事に行くのがとても楽になったのです。

 

帰宅時も当然自転車に乗りますが、途中で食事を食べてる間は食堂の前に停めてました。

夕食ですから、場合によってはチューハイなどを頼むこともあり、真夏は生ビール、たまには日本酒を口にしてから、自分の部屋まで自転車を漕ぎました。

素直に帰らない時もあり、JRの、別のもっと大きな駅で降りて本格的に飲んだくれる時もありますわね、若いんだから。

あるいは、早々と自分の部屋に戻り、着替えてから再び自転車に跨り駅に行き、そこからJRや地下鉄なんぞを駆使して盛場に赴き、飲んだくれている間に終電が発車してしまい、仕方ないので日付の変わった後にタクシーでいつもの駅まで来て、そこからゆっくりと自転車を漕いで帰ると言うこともありました。

 

ある深夜、ぼくは強かに酔って自転車を漕いでました。

だいぶ遅い時間で、人通りも少なくて、そしたら二人組の警官に遭遇しました。

職務質問てのは、あの時が最初で最後。

 

港区の方で飲んで、タクシーで駅まで来てそこから自転車に乗って帰るところですと、ぼくはその時の状況を説明しました。

氏名や住所などを訊かれました。

そして、何か身分を証明するものが無いかと言うんです、警官が。

ないよ。

当時、ぼくは本格的に飲む時は名刺等自分のことを示すものを全部置いて出かけていました。

東京ですから車を運転する必要も無いから運転免許証なんて普段から持ち歩きませんし。

携帯電話の無い時代でした。クレジットカードも作ってませんでした。

現金だけを財布に入れて遊びに行ってました。

なんかあったら走って逃げれば良いという考え方ですね。身バレするものを持っているとヤバイかもしれない。

東京での一人暮らしってそんな感覚でした。あんまり怖いことが無くて、自分だけを頼りにしてればなんとかなるという。

 

だけど一生懸命公務を遂行しているお巡りさんに愛想の無い対応をするのも申し訳ないし、そこはぼくの部屋のすぐ近くの路上でした。

「すぐそこに住んでいるから、一緒に来てよ。アパートには身分証明になるものがあるから」と、できるだけ誠実そうな顔をして提案しました。

しかし、来たがら無いのです、その警官たち。

個人の家まで行っては行けないとかいう規則であるのでしょうか。

何回も誘いましたが断られ、結局「もう行ってください」と言われて解放されてしまいました。

 

あの時、今の規則があったら、ぼくは逮捕されてたんですね。

酔っ払っても自転車だから問題ないと思い込んでました。

福井に帰ってからも、友達と飲みに行く時は集合場所まで自転車に乗ってました。

今は自転車に乗ってません。

なんかのはずみで自転車が倒れて頭を打って、亡くなった人を知ってますから。

 

飲んだら乗るな。

 

 

 

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