一応、先に言っておきますが、現在、子牛が売られていく時に世話した人が涙を滲ませるということは無いようです。
子牛は売られて行かないから。
買い手がつかないんだって。
以前、牛乳や乳加工品などがたくさん輸入されているけど価格が上がっていて、その反面国内の酪農家は大量の牛乳を廃棄しているってニュースを見て、「どういうこと?」と不思議に思ったのです。
ロシアのウクライナに対する侵攻の影響で、穀物の価格が上がってます。昔学校で「世界の穀倉地帯」と教わった場所が戦地になっているからです。でもって、ロシアに対する経済制裁の影響でエネルギーの値段も上がっています。
だから、酪農のコストも爆上がり。
日本は、酪農飼料のほとんどを輸入してるから、円安の影響も大きいです。
日本の酪農家の経営は追い詰められているようです。
で、外国から大量の乳製品を輸入してますけど、それも当然値上がってます。
値上がっていても、輸入量はきっちりとキープ。
おそらく、日本人の牛乳及び乳製品の需要は、諸物価高騰の影響で下がっているのかな、国内生産と輸入の合計は、国内消費量を大きく上回ってます。
普通だったら、国内生産分を優先して輸入減らしますよね。輸入品より高かったら補助金出してでも。
だけど、外国品優先で、国産の牛乳は廃棄しているのが現状です。
酪農家はやってられません。
生産物を廃棄するしかないから売上が激減。
酪農の現状を反映して、だれも子牛を買わない。
可愛い子牛と別れる悲しさを味わなくていいけど、やはり農家の売上を構成していた子牛の売上も無くなります。
やがて廃業するしかなくなるところも出てきます。
実際、いま牛を処分したら補助金が出るらしい。
他の業界で、機械を供出(壊す)したり、田んぼをしなかったら補助金が出るってありましたけど、飼ってた牛を殺せば金がもらえるなんて、ドナドナより悲しいです。
まあ、この後ずいぶん長い期間酪農は無くなるでしょう。
牛乳が無い、バターが無い、チーズが無いっていっても買えなくなる可能性あります。
輸入すればいいじゃないなんて言っても、売ってくれなくなったり、あるいはその国への制裁に加わって買えなくなるってことは、当然あります。
大変です。
これちゃんと対応しなければ。
ま、酪農家への補助とか、余った牛乳の買い上げとか、そういう施作が考えられるけど、岸田さんなら財源が必要だから増税しなきゃって言うでしょう。
ちょうど消費税上げたかったから良い口実になりますし。
「やりくり」って、どこの奥さんも工夫してるけど、国もね、やりくって下さらないと。
そういうのが国の経営ですから。
やりくりの工夫も無く、新たな問題が出てくると、その対応財源に増税しか思いつかないてのは、無能。
しかしもっと腹が立つのは、野党。
こういうのを国会でちゃんと追求して欲しい。
ただ、なんの工夫もない質問したり、週刊誌ネタを持ち出したりしかできてない。
無用の長物。
野党をまとめてクビにして、その分国会議員の数を減らして欲しい。
ま、おだやかに、政党にこだわらず比例代表全員クビ、その分議席数減らしても良いんですけど。