子供の頃出来上がったイメージてのは、何から由来してるのかわからないのですが、特定の事象の名前を聞いただけで頭の中にしっかりと再現されてしまうのです。
その変なイメージがへばり付いているのが「伊達騒動」。
ぼくは、この言葉を聞くと、口に忍術の巻物を咥え、人差し指を立てて印を結び、髪の毛を逆立てるような丁髷姿で大きなガマガエルに乗っかった妖術使いを思い出してしまうのです。
このイメージは、実は間違っていて、ガマガエルに乗っかっているのは自来也で、また別の話に出てくる人物です。
でも「伊達騒動」と言えば、仁木弾正という忍術使い、あるいは妖術使いが出てきて、これに自来也が重なってしまっていたのです。
で、「伊達騒動」と言えば「樅ノ木は残った」で、本当は仁木弾正なんて人物は出てこないのです、というか仁木弾正は架空の人物で、原田甲斐という人がモデルになっているのです。
で、「樅ノ木は残った」では、原田甲斐は逆臣では無く、正しい人物で、NHKの大河ドラマでは平幹二朗が演じたのです。
ぼくの頭の中では、大河ドラマの「樅ノ木は残った」及び平幹二朗演じる原田甲斐と、子供の頃に出来上がった悪い忍術使いの仁木弾正のイメージは交わることが無く、互いに関係ないまま、それぞれ存在し続けています。
ということで「伊達騒動」という言葉を見ると、つい反応してしまいます。
はい、先日図書館で手に取って借りてきてしまいました。
著者は、現在東北大学の名誉教授にして宮城県の慶長使節船ミュージアム館長をされている方です。
ですから、ちゃんとした歴史研究の本であり、忍術使いは登場しません。
先程、昼の食事と共に日本酒をいただいて、曇り空のもと落ち着いた気分でページをめくっております。
全部読まないかもしれませんけど、こういう午後が好きです。
あ、大河ドラマと言えば、ついに「どうする家康」から脱落しました。